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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

オバマ一般教書演説のTPP言及を日本への圧力と報じる嘘(続)
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2013年2月15日第115号 ■   ==============================================================   オバマ一般教書演説のTPP言及を日本への圧力と報じる嘘(続)    ==============================================================  メルマガ執筆の舞台裏を明かすとこうだ。  私は毎日朝5時に起きて朝刊各紙を近くのコンビニで買い求め、その日のニュースの中からテーマを選んでメルマガを書き、即時配信する。  その合間に、その他の公開情報で注目すべきものがあればそれを取り上げて書く。  しかし早朝に用事があったり、体調を崩したり、複数日にわたり異動したりと時間的に余裕のないことが想定される場合は前日に予約配信をしておくことがある。  そうすることによって一年365日、間断なく配信し続けるという約束を守るようにしている。  きょうのメルマガ第114号「オバマ一般教書演説のTPP言及を日本への圧力と報じる嘘 」もその一つだ。昨晩書き終えて予約配信していたものである。  ところがきょう2月15日の産経新聞を見て驚いた。  一面トップで東谷暁(ひがしたにさとし)というジャーナリストが「今日の突破口」という評論の中で要旨以下の通り私とまったく同じ趣旨のTPP参加批判を書いていたのだ。  すなわち彼は言う。  米国はすでにオーストラリアとの米豪FTA(自由貿易協定)において砂糖を例外品目としたがTPPにおいてもこれを前提とすると宣言している。またニュージーランドも乳製品を断固として例外品目とすることを目指している。しかも米国こそ典型的な保護国だ。農産品はもとよりガラス、衣料、トラックなど高関税を維持してきた。米国こそ「聖域なき関税撤廃」など望んでいない。だから安倍首相がオバマ大統領に『米国はTPPで聖域なき関税撤廃を考えていますか』と聞けば、「そんなことは考えていない」と答えるに決まっている。だから例外品目を認めさせることをTPPの参加条件とするというアジェンダセッテング(議題設定)は事実上の参加表明であり国民を欺くことである・・・」  その通りなのである。  おりからきょう2月15日の毎日新聞と朝日新聞は奇しくもTPP参加を決断せよと安倍首相に迫っている。  読売、日経、産経ははじめから一貫してTPP参加を訴えて来ているから、これでメディアは総がかりでTPP賛成論を訪米前の安倍首相に迫っている事になる。  そんな中で産経新聞は社是と正反対のこのような意見を一面トップで掲載する。  そこが産経新聞の面白いところだ。  だから私は産経新聞を読み続けるのである(了)。 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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