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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

 国民よりも労組の前で詫びを入れる野田首相 
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2012年10月4日第742号 ■   ==============================================================    国民よりも労組の前で詫びを入れる野田首相   ==============================================================  こういう記事を見つけると本当に腹が立つ。  野田首相は10月3日の都内で開かれた連合の中央委員会であいさつし て詫びたと言う。政府と与党が一致結束して政策を進めることが出来なか ったと。  10月4日の産経新聞が書いている。  こんな率直な詫びを野田首相は国民の前で語ったことがあっただろうか。  労働組合の前で詫びるのもいい。  しかし真っ先に詫びるのは国民に対してではないのか。  それどころか野田首相は10月1日の内閣改造時の記者会見では、これ までの内閣で不足したものはないとまで言い切って自信のほどを示した。  これは嘘だ。  国民の前では強がりや嘘を平気で言い、、労働組合の前では本音を語り 詫びを入れる。公務員制度改革関連法案の早期成立を目指すと約束する。  これが、この一年余りの野田首相の姿である。  そしてその連合の中央委員会においては古賀伸明連合会長が、離党届を 出して日本維新の会に参加した民主党議員を、与党の責任に背を向けた 裏切り者呼ばわりして批判する。  これ以上離党者が出れば少数政党となって下野しなければならない危機 感の表れである。  その危機感があるからこそ、何があっても来年7月の衆参同時選挙まで 解散を引き延ばそうとする。  それは日教組のドン輿石幹事長の姿と同じである。  断っておくが私は労働組合員たちを批判するのではない。  政治を利権化、私物化し、労組の支援で政治家や大臣に送り込み自らの 保身を図る労働貴族を批判するのだ。  彼らの発想はこの国の国民を食い物にする官僚や財界と同じなのである。  言いだろう。せいぜい粘れるだけ粘ることだ。  来年の7月末まで政権にとどまればいい。  だけど、解散を引き延ばせば引き延ばすほど政策の矛盾に押しつぶされる ことになる。  対米従属外交はどんどん進み、日本の基地化が進み、日本を世界の孤児に なるだろう。  そして来年の選挙では民主党政権は終わる。  野田首相をはじめとした松下政経塾出身の連中はいずれ政経再編になれば 保守政党との連立で政権にとどまることになるかもしれない。  しかし連合は二度と政権に復帰できないだろう。  それができるのは小沢新党を中心とした反自公民勢力が結集する時だ。  しかしその小沢一郎を野田、菅と組んで追放したのが連合である。  国民を裏切った野田民主党と労働官僚が、何があっても来年の7月まで 権力を手放さないよう確認し合ったのが10月3日の連合の中央委員会で あったというわけだ。                               了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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