□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年10月3日第739号 ■ ============================================================== 閣内不一致で行き詰まるおそれが出てきた野田民主党政権 ============================================================== 第三次改造野田内閣について、私は田中真紀子さんと前原誠司氏 の事を書いた。 すなわち田中真紀子さんはもはやかつての田中真紀子さんではない、 しかしその性格は変わらないから失言は出るかもしれない、と。 前原誠司という政治家を国家戦略担当大臣に据えて冷や飯を食わせた ことが裏目にでるのではないか、と。 その二つが早くも初日から表面化した。 田中さんはやはり田中さんだ。 よほど大臣に返り咲いた事がうれしいに違いない。 野田民主党政権は原発政策で矛盾しているとか、朝鮮学校の無償化問題 について私の大臣の時に決着をつけるだとか、仰天発言を繰り返している。 しかし大臣の不規則発言は田中さんだけではない。 オスプレイ配備と沖縄地域振興は一体だという森本防衛相の所信表明 に対し、それは切り離すべきだとすかさず下地郵政改革担当相が反論する。 三井厚生労働相に至っては、生活保護者の医療費について、全額負担は あり得ないと自己負担の導入を明言したと思ったらすぐにそれを撤回する 迷走ぶりだ。 しかしやはりなんといっても言うだけ番長の前原氏の発言だ。 国家戦略相という窓際ポストに置かれた腹いせなのか、それとも文字通り 国家戦略は自分が決めると張り切っているのか、どちらが本心がわからない が、およそあらゆる重要政策について次々と自分の意見を口にしている。 こうなればもはや迷走と混乱は止まらない。 第三次野田民主党政権は閣内不一致で早晩瓦解するであろう。 口先ばかりで実行力のともなわなかった民主党政権の幕引きにふさわしい。 これこそが残りの野田民主党政権の最大の見どころである。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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