□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年6月4日第428号 ■ ============================================================== 野田首相自ら閣僚名簿を発表するという事の意味するもの ============================================================== 読者の中には小沢嫌いや小沢不信の方もおられるかと思う。 私もどちらかといえばそうだった。 しかしいまや小沢一郎政権の実現に向けて私の出来る限り(といっても どれだけ役立つかはわからないが)の支援を行ないたいと思うに至った。 そしていよいよ今週から小沢陣営の中に入り込んで文字通り支援活動を 始めることになる。 なぜ私がそこまで政治にかかわるようになったか。 それは野田首相とそれを支えるこの国の支配体制の小沢切りがあまりにも 悪辣と思うからだ。 野田首相とそれを支えるこの国の支配体制が行なおうとしている政策が あまりにもひどいからだ。 このままでは日本の健全な政治は終わる。 体制翼賛的な総保守体制が完成することになる。 それだけは何としてでも阻止しなければならない。 しかし我々がいくら政治の外でそれを叫んでも阻止できない。 阻止できるとすれば、昔で言えば大衆一揆であり、今で言えば、中東の春 や欧米に見られる世界的な反体制の動きであるが、日本ではそれは起こり そうもない。 いまの政治の枠組みの中で変えるしかないのだ。 そして今の日本の政治家の顔ぶれを見るとそれが出来そうな者は小沢一郎 しかいない。 彼にその器量や覚悟があるかどうかは今でも私は確信は持てないが、それ でも彼しかいない。 ならば小沢一郎をその気にさせ、小沢一郎に政権をとらせて日本の支配 体制を根底から変えることに挑戦するしかないではないか。 小沢一郎を総理するのである。 小沢政権を実現するのである。 これである。これしかない。 どうやら野田首相は本気で小沢切りに突き進む事を決めたようだ。 そのアリバイづくりが昨日(6月3日)の野田・小沢会談だった。 その最初の行動がきょう(6月4日)の内閣改造だ。 発表されてからでは遅いのでその前にどうしても書いておかなければ ならない事がある。 私が得た情報の一つに幹事長を輿石から仙谷にすげ替えるという情報 がある。 俄かには信じがたい情報だ。 しかしそれはあながち的外れではないと私は思っている。 きょうの改造内閣の名簿は野田首相がみずから発表するという。 これは異例だ。 その異例な事をわざわざ発表する事の意味はどこにあるのか。 それは野田首相の覚悟のほどをみずから示すという事に違いない。 その覚悟とは消費税増税を今度の国会で成立させるということだ。 そのために自民党と組むことだ。 そのための内閣改造だ。 仮にそれでも自民党との協議が上手く行かなければ解散・総選挙に打って 出るということだ。 みすみす野垂れ死にをする気は野田首相にはない。 だから政局は解散・総選挙含みで推移する。 選挙になれば軍資金が威力を持つ。 カネを采配するのが幹事長のポストだ。 輿石という曲者が野田の見方か小沢の見方かはどうであれ、野田首相が 小沢一郎と本気で勝負するには、最後は幹事長を仙谷にするしかない。 さすがに今すぐに輿石から仙谷に変えることはしないだろう。それは あまりにも挑戦的だ。 しかしかならず輿石氏を仙谷氏に変えるときが来る。 それは自民党との話し合いがついた時だ。 話し合いがつかなくても解散・総選挙やむなしと判断する時だ。 その時に仙谷・野田と小沢の全面戦争が始まる。 そしてその時は、そう遠くないような気がする。 了 おしらせ 生対談を見逃された方々のために5月26日の「天木×植草の時事対談」 のアーカイブ動画販売が以下の通り開始されました。 ●サタデーナイトライブ 天木×植草の時事対談 http://foomii.com/00057/2012052815000010123 【販売価格:315円(税込)】 ダイジェスト(無料)はこちら ⇒ http://bit.ly/LuxRKE ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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