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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

対米屈辱交渉に変貌して終わってしまったTPP交渉参加問題
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年6月2日第423号 ■   ==============================================================   対米屈辱交渉に変貌して終わってしまったTPP交渉参加問題  ==============================================================  TPP交渉に参加するかしないか、それが問題だ、と言ってあれだけ 大騒ぎしたTPP問題はいまどうなっているというのか。  久し振りにそのことについて書いてみる。  私は4月26日のメルマガ第335号で書いた。  もはやTPP交渉参加の是非をめぐる問題は終わった。TPP交渉 はすでに始まっている。それはこれまでどおりの日米二国間交渉だ。 その交渉が既に始まっているのだと、と書いた。  それを見事に証明してくれる記事が5月26日の日経に掲載されて いた。  すなわち、米国が最重要視している三分野のうち、米国産牛肉の輸入 は、日本がこれまでの安全性に関する規制を緩和して、輸入を認める ことにした。  保険分野にしても、はやばやと日本郵政グループの斉藤次郎社長が 米国に譲歩して生命保険への参入を見送ると宣言した。  残るは自動車市場の開放だけだ、と。  そしてこの自動車市場の開放について6月2日の読売新聞はこう書い ている。  米国が日本に対して要求してきている項目を民主党のプロジェクト チームが6月1日に明らかにした。  それによれば、「透明性」、「流通」、「技術基準」、「認証手続き」、 「新グリーンテクノロジー」、「自動車税制」の6項目である、と。  何のことはない。  以前から米国が要求してきた一方的な市場開放要求の集大成だ。  それをTPPの事前交渉の中で民主党は迫られているのだ。  TPPに参加するかしないかを決める事前交渉で、包括的市場開放、 構造改革の交渉をさせられているのである。  私が、TPP交渉参加の是非をめぐる大騒ぎが終わって、これまで通 りの米国の理不尽な要求と、それに屈する対米従属的な日米二国間交渉 が既に始まっているという理由がそこにある。  そしていまの野田民主党政権では、もはやまともな交渉はできない。  前代未聞の屈辱的な対米交渉が行なわれつつあるのである。                              了  ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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