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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

読者の投稿を共有したいー司法官僚の支配
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年5月21日号外 ■   ==============================================================   読者の投稿を共有したいー司法官僚の支配  ==============================================================  私は5月19日のメルマガ第391号で、国民参加という美名の下で 行なわれた司法制度改革なるものは司法官僚の権限拡大の手段ではないか と書いた。  その一つが「法テラス」の新設ではないか、と書いた。  そして司法関係者の意見を聞かせていただきたいと書いた。  そうしたら身元を明かしたある関係者からつぎのような驚くべき実情に ついての情報提供があった。  これは貴重な情報だ。  さすがの私も驚いた。  投稿者の許可を得て固有名詞を削除した上で転載させていただく。  これこそシロアリ状態だ。  司法制度改革の責任の一端は弁護士会にもあるということだ。  政治家にもあるということだ。  こうして政治も弁護士会も司法官僚に支配されていくということだ。  シロアリ状態はもちろん司法分野だけではない。  国民の知らないところで、この国はいたるところで官僚による国民の富の 簒奪がおどろくべき不正義、不公平の下で行なわれているに違いない。  シロアリ状態がなくならないわけだ。  野田首相が固執する消費税増税などとんでもない話である。  以下引用  私は1986年~2004年3月まで地方行政機関の消費生活相談員をしていた 大学の非常勤講師です。  「法テラス」の設置に関しては法制審議会に先輩相談員(ご主人は弁護士) も委員としておられました。  現場相談員には、所属の団体を通じて、当時の法務省より「法テラス」に ついての説明がありました。説明は某県弁護士会から期限付き任用の弁護士 がなさいました。私はその時、ふと一言洩らされた本音・・・「これは法務省 の天下り機関。今まで他の省庁に比して法務省は極端に少なかったから、絶好 の機会」と言われていたのが印象的でした。  「法テラス」には消費生活相談員が全国で相当数・・・数百人雇われました。 期待して都道府県から移籍した相談員、ともかく仕事が欲しい新人の消費生活 相談員は、開設後一月も経たないうちに「早く辞めたい!雇用契約を中途解約 したい!」と疲弊していました。相談の90%は「おかしな人」「心を病んだ 人々」その他は「離婚」「相続」「多重債務者」「破産しかない人々」ばかり で、話を聞くだけしか許されないのです。弁護士に相談の必要がなく、相談員 のアドバイスで終わるのです。勿論、本当に法的救済の必要な人々は弁護士に 廻されるが、しかしその弁護士がまた問題!「法テラス」は新人弁護士に とってはビジネスチャンスを掴むところなのです。「法テラス」の仕事しか ない・・・未熟な新人弁護士が担当するので、またこの弁護士とのトラブルも 起こる。  実は消費者庁も同じことです。「消費者庁」設置には多くの消費者団体が 乗せられ、はしゃぎ過ぎでした。見直し議論や国民生活センターの廃止議論も 現在おこなわれていますが、どうも弁護士会の関与が強すぎです。  当時の福田総理の年頭の所信表明演説を受け、その直後日弁連で「消費者庁」 に期待するというシンポジュウムが開催された時に、与野党すべての会派から 弁護士出身国会議員が登壇しました。要するに新人弁護士の就職先の確保を 確約していたということです。  今は亡き某先生(独占禁止法の生みの親)が「注意しろ!今に消費者相談を はじめ行政の相談機関は仕事のない弁護士に取って替わられるぞ!」と亡く なられる半年前まで・・・お声が出ている限り、警告を出されていました。 「食品表示の一元化」についても同様、「消費者契約法改正」についても法科 大学院設置後、増えすぎた弁護士が刺さり込んでいます。  ①法務省→司法試験→弁護士→行政機関顧問→国会議員・・・上がり!  ②法務省→司法制度改革→天下り・・・上がり!  現在は議員へ説明する時にも「弁護士出身」か否か注意して発言して おります。                             引用終わり  おしらせ  【 ■天木×植草リアルタイム時事対談 http://foomii.com/files/interview/nightlive2012/ ●配信日時:2012年5月26日(土曜日)       19時00分~20時30分放送予定  今回のテーマは小沢裁判の無罪判決とその後の控訴の持つ意味。 そして小沢氏の復権はあるのか。あるとすればその最善のシナリオは 何かを二人が自らの持つ情報とその考えについて思う存分に語ります。  その他にも最近の国内、国際情勢について時間の許す限り語ります。  有料メールマガジン読者さまは「リアルタイム時事対談」生配信を無 料で視聴いただけます。生配信の視聴方法につきましては、26日当日に 有料メールマガジンでご案内します。  ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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