□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年5月15日第382号 ■ ============================================================== オキュパイ霞ヶ関、オキュパイ永田町 ============================================================== 栃木の地方紙である下野(しもつけ)新聞の5月14日のコラム 「雷鳴抄」にこういうくだりがあった。 ・・・4月に東京に赴任したばかりの本紙記者が、社会保障と税の 一体改革関連法案が審議入りした5月8日の本会議風景を書いていた。 厚生労働相が法案の趣旨をはじめても議場内のざわめきは止まらず、 席を立って歩き回る議員もいる。鳩山由紀夫元首相は本を開き、菅直人 前首相は居眠り。こんな光景は「県内の地方議会でも見た事がない」、 と言い、まるで学級崩壊のように映ったと、執筆した記者はこの光景に 慣れることを恐れていた。その通りだ・・・ こう書いてこのコラムは一般国民と乖離した考え方や慣習になじんで いっぱしの国会議員となる「永田町の論理」を非難している。 実のところ私もこの国の政治家が甘やかされていることに最大の怒り を抱いている一人である。 それはまた官僚として政治家を見てきた体験から感じたことでもある。 官僚支配を許すのも、つまるところは政治家がだらしないからだ。 本当はオキュパイ霞ヶ関と同じようにオキュパイ永田町を叫びたい ところだ。 しかし官僚支配のこの国の政治を変えるには既存の政治家を使うほか はない。 オキュパイ霞ヶ関を実現するためにオキュパイ永田町を封印すると いうのが 今の私の現実的妥協である。 みずからがインターネット新党を立ち上げてその党首になって既存の 政治、政治家が誰もなしえない政治を実現できればどんなにすっきり することか。 現実はそれができそうもないのでセカンドベストの政治状況をつくり だすしかないということだ。 いわんとすることが読者に伝わっているだろうか 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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