□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年2月24日第158号 ■ ========================================================= 真部更迭問題をウヤムヤに終わらせてはいけない ======================================================== 2月12日の沖縄宜野湾市長選挙の直前に共産党議員の国会爆弾 質問で発覚した防衛省沖縄局長の「講話」という名の選挙介入事件。 あの時はすぐにでも真部局長の更迭必至と報じられた。 ところがどういうわけか処分は宜野湾市長選挙の後になった。 私は今でもはっきりと覚えている。 更迭しようとした田中直紀防衛相の意見を覆して渡辺周防衛副大臣 が先送りした事を。 その時の彼の言い訳が、トカゲの尻尾きりで終わらせてはなら ない。他にも選挙介入の疑いがあるのですべてを調査した後に しっかりとした結論を出す、というものであった。 しかし宜野湾市長選挙で保守系の候補者が当選した途端、防衛省も 官邸も、そして仲井真知事さえも、この問題に真剣に取り組んだ形跡 はない。 それを本気で追及しようとするメディアは皆無だ。 当時の関連記事を振り返ってみた。 沖縄局長「講話」処分問題長引く。田中直紀防衛相は当初、真部氏 を即刻更迭する方針だったが、真部氏の行動を過去にさかのぼって 検証する必要があるとして先送りに。調査は16日にも終わるが、 政府内には「違法行為とはいえない」といた慎重論もでてきている (2月16日東京)。 軽い処分で幕引き案 内部調査きょうにも中間報告。田中直紀防衛 相は16日にも内部調査の中間報告を受ける。省内には真部氏を更迭 せず、口頭注意などの軽い処分で幕引きを図る案が浮上しているが、 沖縄訪問を控えた野田首相の意向を読みきれず、田中大臣は難しい 判断を迫られそうだ(2月16日毎日)。 週明け意以降に結論先送り。防衛省は真部局長の処分問題の結論を 週明け以降に先送りする。処分について慎重論が根強いためだ。 (宜野湾)市長選挙後に事務方が調査結果を田中直紀防衛相に報告し、 結論を出す予定だったがなお検証作業が必要と判断した(2月17日 日経)。 沖縄防衛局長 更迭に慎重論 防衛省は沖縄県側にも更迭を望む 雰囲気はないと見ており、口頭注意など軽い処分にとどまる可能性が ある。真部氏は26-27日に沖縄を訪問する野田首相と仲井真知事 との会談にも同席する予定。田中直紀防衛相はその後、防衛省の調査 を踏まえ、首相官邸とも調整し、最終判断する(2月23日日経)。 すべては野田首相の沖縄訪問の後で決まるという訳だ。 私は野田首相の沖縄訪問と真部局長の更迭問題に監視を緩めない。 宜野湾市長選挙が終わったからといって仲井真知事も野田首相も 態度を豹変させるような事があってはならないと考えている。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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