□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年2月24日第157号 ■ ========================================================= 作家曽野綾子氏が語る南スーダンへの自衛隊派遣反対論 ======================================================== 思わぬところから思わぬ同調者があらわれた。 それは産経新聞2月24日の「小さな親切、大きなお世話」と いうコラムで作家曽野綾子氏が書いている南スーダンへの自衛隊 派遣に関する反対論だ。 彼女は言う。 自衛隊が南スーダンに到着して仮設テント生活を始めた様子を 見て、何と計算の合わない事をしているのかと思った、と。 厳しい自然の中で生きるにはDNAによってその地に生き残れ る者たちが自然に淘汰されていくのであって外部のものがそこに 出向いて何かをするのはそもそもが不適なのだ、と。 自衛隊は「インフラ整備のために派遣された」とNHKは平然 というが上下水道もないあらゆる不都合が存在する場所のインフラ をどこまで整備すればいいというのか、と。 こうした地域の、自然と文化を熟知した近隣国の業者に出来高 払いでやらせれば、慣れない日本人がみずから行くよりずっと経済 的で効率よく進むだろう、と。 そしてこんな自衛隊派遣を決めた人は一体誰なのか、と。 曽野綾子氏と私はそもそも考え方が多くの点で対照的だ。 この自衛隊派遣に疑義を挟む観点も、私と曽野綾子氏の観点は 異なる。 しかし共通していることは南スーダンへの自衛隊派遣は賢明な 決断ではない、税金の効率的な使われ方ではない、という事だ。 なによりもこのような間違った決断を下したのはどこの誰だ、 ということだ。 それほど南スーダンへの自衛隊派遣が間違っているということだ。 そしてそれをあたかも正しい政策であるかのように報道するNHk 批判についても、私と曽野綾子氏の共通した意見である。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
新しいコメントを追加