□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年2月10日第115号 ■ ========================================================= 脱原発を訴える少女タレントを攻撃する者たちの正体 ======================================================== 毎日のニュースについて書くのに忙しくして、つい書きそびれ てしまったのだが、1月22日の東京新聞こちら特報部に藤波心 (ふじなみこころ)さんという15歳の少女タレントの記事が あった。 神戸の公立中学に通うというその少女タレントは3・11の 福島原発事故に衝撃を受けて脱原発の思いを自らのブログに書き、 反原発や脱原発の人たちの間で人気者になったと言う記事だ。 しかし私がその記事で注目したのは、ブログに脱原発を書いた 反響がすさまじかったという次のくだりだ。 「3月末までに書き込みは1万4千件以上に上った。賛同の コメントもあったが『非国民』、『ガキのくせに』といった心な い中傷も少なくなかった。関西にある小さな所属事務所には電話 とファックスが殺到し、右翼を名乗る男が質問状を持って訪れた ・・・アイドルを辞めることになるかもしれない。不安にさいな まれ、一時は引きこもり状態になった・・・」 彼女はそのつらさを克服して今では冒頭のように反原、脱原発 のイベント活動に忙しいという。 なによりだ。しかしそこに至るまでの心痛は並大抵ではなかっ たに違いない。 誹謗、中傷する匿名のメールは私のブログでも届く。 私のような、元官僚の批評家にはどのような罵倒を浴びせよう と構わない。 私に罵倒を浴びせるとはいい度胸だ、どこのどいつだと私は 反論できる。 それでもやはり誹謗、罵倒は不愉快だ。 相手は15歳の少女である。受けた恐怖感は凄かったろう。 これを報じる東京新聞はデスクメモでこう書いている。 「立ち直った藤波さんは強い。10代の少女をネットでたたく 大人の方がよっぽどひきょうで弱い」、と。 その通りだ。 しかしより深刻なのは、それが単なる個人的な馬鹿からの メールだけではないということだ。 それがこのメルマガで言いたいことだ。 むしろそんな馬鹿は少ない。 真面目に人生を生きている者たちにわざわざそんな馬鹿なメール を書く暇はない。 権力者の手先になって嫌がらせメールを送る卑劣漢がいるのだ。 私はそれを知っている。 本当のワルは匿名で襲い掛かる国家権力である。 一人で立ち向かってはいけない。 国家権力と闘うときはつねに国民の支持を背にして闘う事を忘 れてはいけないのである。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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