□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年11月24日第824号 ■ ============================================================= 消費税大増税には国民はこうして防衛すればよい ============================================================ もはや増税は規定路線のごとくだ。 なぜ野田首相はここまで増税にこだわるのか。 その背景には、単に財務官僚の言いなりになっているという理由の ほかに確かな理由があるに違いないが、私にはそれはわからない。 わかっていることは野田首相が増税を行なうということだ。 そしてその本命は消費税増税であるということだ。 しかも、増税は7%や、たとえ10%程度では、財政赤字解消には 焼け石に水であるということだ。 そのような中途半端な増税では、財政赤字削減を果たすことなく 様々な利権に消費されて終わる。 そしてその後に更なる大増税が必要だと言う事になる。 国民はそんなふざけた政府・財務省の大増税に対し、どう対抗 すればいいのか。 それに答えてくれる記事を月刊エルネオス11月号の巻頭レポート 「民主党の大増税路線が規定化して日本人は『ギリシャ人化』する?」 に見つけた。 その記事は、まずギリシャ人の国民性を次のように書く。 「・・・『納税は国民の義務』というのは為政者の論理で、国民 の側は自分の財産を守ることに血眼になる。こうした国では商人が 売り上げを正直に申告して付加価値税(消費税)をきちんと納付 することなどまずない・・・夜になれば、自分の家で作っている 農産物を持ち寄り酒宴を始める。ブドウ農家がワイン、肉屋がハム を持参すれば、金銭が介入するわけではないから、税金はかからない。 いわば物々交換経済である。あくせく働かなくても・・・何がしか の現金収入があれば、後は自家消費で生きていける。そんな国民が (ギリシャでは)少なくないのだ・・・」 そう書いた上で日本人の将来について、エルオネスのその記事は 次のように書いている。 「・・・国民からの信頼獲得に努力するのではなく、強引に増税 路線を突き進めば何が起きるのか。 今の日本では国民が街頭に出てデモ行進するようなことにはなら ない。ましてや暴動に発展することなどあり得ない・・・政府に トコトン愛想をつかした日本人は、ギリシャ人化の道をたどること になるだろう・・・国民は必ず消費を抑えることになる・・・消費税 が10%どころか17%になった日には、ギリシャなどの『賢い国民』 のように金銭消費を避けるようになるだろう・・・地域通貨や商店街 の無料クーポンのようなものが一気に広がり・・・消費税をいくら 引き上げても税収総額は思ったように伸びないという事態に陥る のだ・・・」 これである。これこそが国民の最強の自己防衛策である。 防衛策にとどまらず国民の政府・財務省に対する最強の抵抗策である。 「もうひとつの日本」の背景にある基本的考えの一つも、中央政府の 通貨発行独占権に対する地方通貨権の確立による自立を目指す事にある。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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