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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

ドイツはなぜ脱原発に変われたのか 東京新聞の社説に思う
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年11月4日第776号 ■     =============================================================   ドイツはなぜ脱原発に変われたのか 東京新聞の社説に思う                                             =============================================================  11月4日の東京新聞は「ドイツ なぜ変われたのか」と題する社説 を掲げて、原発から再生エネルギーに転換したドイツの事情を解説して いる。  その中で私が注目したのは次のくだりだ。  なぜ、ドイツでは脱原発が進むのか。危機感とともにかぎになるのは 「自治」の強さである、と。  現地の人に「原発が怖いですか」と尋ねると、「フクシマの国のあなた は、なぜ怖くないのですか」と問い返された、と。  そして東京新聞の社説はこう書いている。  「放射能への危機感と情報を市民と行政、そして企業と自治体(が) 共有し、町内会や学校などでも回避のすべを話し合い、エネルギーの地産 地消をめざしている。自治体がエネルギー自給を志向するから、連邦政府 の施策が生まれ、活用される・・・自らの地域と家族を守り、平穏に暮らし て行きたいと願う市民の立場に立てば、ごく自然に導き出される結論に違い ない・・・」  この発想はそのまま平和志向につながる。  戦争を肯定する地方自治などあり得ないからだ。  ひるがえって日本はどうか。  市民と行政、企業、がそれぞれ疑心暗鬼で対立している。  政治家に至っては、いたずらに対立を煽って支持率を上げようとする。  その典型が小泉首相だった。  今でもそれがいいことのように、それを真似る政治家が後をたたない。  つまらない国になってしまったものだ。  この東京新聞の社説の中で次のような一節がある。  「ドイツでは哲学や倫理が日常の中に溶け込み、重んじられている。 欧州連合と直接交渉ができるほど、自治体の力が強い・・・」  日本の将来のヒントはこの言葉の中にあるような気がする。                              了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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