□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年5月18日発行 第343号 ■ =============================================================== 緊急配信!汚染水を海に放出したのは米国の命令だったと暴露した平田オリザ =============================================================== 私は早朝からテレビの政治報道番組を見ている。たったいま (5月18日午前5時45分頃)TBSの「みのもんたの朝ズバッ」 で次のようなニュースが女性アナウンサーから淡々と読み上げられた。 平田オリザという内閣官房参与が、講演かなにかの機会に明らかに したという。放射能汚染水を海に放出したのは米国の強い要求があった からだ、と。 さすがの私もこのニュースには驚いた。しかし私がもっと驚いたのは、 こんな重大なニュースが女性アナウンサーの一言で済まされたという事 である。みのもんたも、解説委員も、なにもコメントすることなくコマ ーシャルに移って、それっきりで終わってしまった。 あの時、私は緊急非難をメルマガやブログで発信した。 放射能被曝の恐ろしさを世界ではじめて経験した唯一の被曝国が世界 に理由も明らかにせず、いや国民に説明なく、いきなり海に放射線汚染 水を流すなどということがありうるだろうか。 これは日本の歴史に永久に消えることのない汚点を残すことになる。 後に続く世代に言い訳が立たない。それほどの由々しい政治決断である。 好くなくとも、そうしないと爆発を起こすとか日本が沈没するといった 説明でもないかぎり到底容認できる政治決定ではない。 菅首相はその決断の理由を自ら説明せよ。さもなければ総辞職せよ。 そう私はあの時緊急非難した。 ところが今頃になってそれが米国の命令で行なったと内閣官房参与が 明かしたのである。 これには驚いた。何でもすぐに驚く私であるがこれには本当に驚いた。 これが事実ならばそのこと一つをもって菅内閣はいますぐ総辞職しな ければならない。国民に信を問わなければならない。 果たしてこの平田オリザ発言が波紋を拡げるだろうか。メディアがこれ を追及するだろうか。野党が国会で菅内閣総辞職を迫るだろうか。 それによってこの国の政治のいかさまがわかる。与野党がこぞって 対米従属であるかどうかがわかる。 了
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