□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年5月11日発行 第330号 ■ =============================================================== パキスタンとの交戦を覚悟したオバマ大統領 =============================================================== テロをかくまうパキスタンに対し、「テロとの戦い」を名目に 越境攻撃を繰り返してパキスタン住民を巻き添えにしてきた米国。 そのようなパキスタンと米国との関係は、今度のオサマ・ビン・ ラデンの暗殺がパキスタン政府の知らされないところで行なわれた 事により、更に悪化したと言われている。 無理もない。 かつて日本は韓国との間で主権侵害をめぐって深刻な事態に陥った ことがある。いわゆる1973年の金大中事件だ。 当時韓国の反体制政治家であった金大中氏が日本のホテルに滞在中 に韓国中央情報部(KCIA)によって拉致された事があった。 これが日本の警察権(主権)の侵害であると日本側が大騒ぎし韓国 との間で一大政治問題となった事件である。 警察権の侵害でけでもここまで騒いだのだ。しかも日本人の犠牲者は 一人も出なかったというのに。 パキスタンが米国に対し主権侵害を訴えるのはあたり前である。 しかし、5月11日の報道を見て驚いた。 オサマ・ビン・ラデン暗殺作戦がパキスタンに知れてパキスタンが それに反対すれば、パキスタンとの軍事衝突も辞さないとオバマ大統領 が覚悟を決めていたというのだ。 米紙ニューヨークタイムズ(電子版)が9日、それを報じたという。 これが米国である。 これがノーベル平和賞を貰ったオバマ大統領の本当の姿である。 そのような国との軍事協力同盟を最優先し続ける外務官僚や日本政府 は憲法9条を遵守しているとは、どう考えても思えない。 重大な憲法9条遵守義務違反である 了
新しいコメントを追加