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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

 計画停電は一体何だったのか 
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年4月8日発行 第245号 ■     ===============================================================    計画停電は一体何だったのか         ===============================================================  今度の福島原発事故に関して起きた様々な特例措置については、 我々はそれを非常事態下のことだから止むを得ないものと受け入れ てきたが、よく考えればおかしい事が多く存在する。  いわゆる計画停電もその一つだ。  その計画停電が4月中にも原則「終了」するという報道が4月 7日の各紙で一斉に報道されていた。  おかしくはないか。  東電の福島原子力発電所が津波で機能しなくなったから供給不足に なった。だから行わざるをえなかったと、我々は聞かされてきた。  しかし福島原子力発電所が修復したとは我々は聞いていない。  だから計画停電が解除されるようになったのは需要が減ったからだ。  そして報道はその重要の減少は寒さが遠のいたからだという。  電力需要の中心は暖房だったというのだろうか。  そうだとすれば他に打つ手はあったのではないか。  週刊誌アエラ4月11日号の「原発全廃でも困らないー統計数字が 告げる真実」という特集記事の中にこういうくだりがある。  「・・・見落とせないのは、年間のある一時期の、それもほんの わずかな時間帯の需要の突出まで面倒を見るために、他の季節での 無駄な遊休化を承知しつつ、原発をはじめ各種発電所の建設が続け られてきたことだ・・・」  なぜこのような無駄なことが行なわれているのか。そしてなぜ我々は 需要者、すなわちお客様であるにもかかわらず、東電が一方的に計画 停電をすると言えばそれに反発できずに黙って従わざるを得ないのか。  その理由はこの国の電力業界が独占で出来ているからだ。  関東に住む者は電力に関しては東電に頼るほかは選択の余地が ないのだ。  そしてそれを許してきたのがこの国の政府なのである。  政府と東電が今度の原発事故で喧嘩しているようであるが、その裏 では完全に繋がっているのである。  国民は計画停電について菅民主党政府に抗議しなければならない のである。                             了  

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