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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

「いまは与野党が協力すべき時」という言葉を連発する政治評論家たち
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年3月26日発行 第202号 ■     ==================================================================  「いまは与野党が協力すべき時」という言葉を連発する政治評論家たち         ==================================================================  いまは与野党が協力して事にあたるべきだ。 そういう政治 評論家が目立つ。  小沢たたきの急先鋒であった毎日新聞の倉重篤郎が3月29日号 の週刊エコノミストで、大震災が起きて菅おろしの政局は吹っ飛ん だと書いている。  3月26日号の週刊東洋経済誌において、いまだ菅民主党政権から 決別できない山口二郎北海道大学教授が書いている。この未曾有の 危機に菅民主党批判をする野党は噴飯ものだと。  佐藤優元外務省分析官が、週刊アサヒ芸能3月31日号「ニッポン 有事!」で書いている。「菅直人を全国民で助けよ!翼賛体制でしか 復興はない」と。  これらの言葉を額面通りに受け取るわけにはいかない。政治的意図 が見え隠れする。  私は亀井静香の放ったつぎの言った言葉のほうが正しいと考える。  「バカ足すバカ足すバカはやっぱりバカだよ。今は一元的に対策を 断行して行く時で、船頭が多くてもだめなんだよ」(22日の定例 記者会見)  バカという偽悪的な表現は亀井流の表現であるが、この言葉は真実を ついている。  政権を握っているのは菅直人首相だ。  権力者は常に一人である。  物事を最後に決めるのは一人の最高権力者である。  どのような人間を回りに集めようと、野党の党首たちの助けを求め ようと、決めるのは菅直人首相一人だ。  しかも大震災の問題は、もはや原発事故から来る放射線汚染問題と いう深刻な問題に移りつつある。  福島原発所をいつまでこのような不安定な状態に置いておくのか。  放射能汚染の危険性をどう判断するのか。  これらは日本だけでなく世界の人々を巻き込む大きな問題になり つつある。  早急な決断が求められているのである。  それは閣僚の数を増やしたり、与野党連立を模索したり、国民に協力 を呼びかけたりする問題ではない。  その時の権力者が最後は一人で決断すべき問題なのである。  いま問われているのは菅首相の決断である。  最高権力者が責任を回避してはいけない。責任を分担させようと してはいけない。                          了

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