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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

 原発事故に関する読者の声を共有する
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年3月25日発行第201-4号 ■     ==================================================================   原発事故に関する読者の声を共有する             ==================================================================  今度の原発事故で様々なことが見えてきた。  それは日本の原子力発電所政策の中に、ひょっとしたら戦後の 日本の政治体制のあらゆる悪が凝縮されているのではないか、と いうことだ。  政府・官僚・業界が一体となって進められてきた国策であること。  その裏には様々な利権が絡み合い、彼らがそれを奪い合って いること。  決して国民のためではないのに、国民はそう思い込まされている こと。  その諸悪が明るみに出ると、情報規制や情報操作でたちまち隠蔽 されること。  それを告発する者たちは、たとえどのように良識的な者であっても 異端視され、メディアから徹底的に排除されること、などなど。  そして私のところには、今度の原発事故の裏にある権力者たちの 諸悪についての驚くべき様々な情報が寄せられてくる。  少しでもそれらの情報を私のブログやメルマガで国民に伝達して 欲しとするメッセージとともに。  今の私にはそれらの情報の当否をひとつずつ判断し、その中の正しい と思われる者を責任をもって紹介する能力も余裕もない。  しかし次の読者からの声はいまの私の声だ。  その読者の声を共有する事によって、原発事故に対するこの国の対応 を我々国民はもっと真剣に監視していかなければならないという思い だけは伝えたい。  引用はじめ  今回の福島原発事故・事件において身にしみて解ったことは、「核」の 事故がひとたび起きれば、人間の手に負えるものではないということだ。  政府は考えうるすべての策を打って事故の収束に懸命なのだと思う。  しかし、まるでもぐら叩きのように、次々と新しい問題が出てきてしまう。  その終わりのない有様を見ていると、現在の科学技術では、原発を安全に 扱うには時期尚早であることを示している。  であるならば、原発を持ってはいけないということになる。  今回の惨劇が起きた数日後、すぐさまドイツは原発の凍結を発表したこと に感動する思いでそのニュースを聞いた。なんという率直な、正直な行動 だろう。ひるがえって、日本の当事者たちの事実を直視しない、できない、 不正直な態度に暗澹たる思いである。  このままずるずると時間ばかりが過ぎていくと、最悪の場合は、放射能の 拡散によって国民の健康をひどく脅かし、福島県を中心にその周りの広い 地域まで、半永久的に人が住めない結果を呼び起こす。  もちろん被害は日本だけに限らない。周辺の国々や、地球環境全体に汚染 を撒き散らすことになる。  そうならないと日本の主導層は気がつかないのだろうか。おとなしい国民 たちは声を上げないのだろうか・・・。 それではあまりに悲しい。                             引用終わり            

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