□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年2月9日発行 第92号 ■ ============================================================= 既存のメディアと競い合う。それを超える ============================================================== 私は既存のメディアの記者が私の書いたものを読んでいる事を想定し、 それを意識して書いている。 既存のメディアと競い合い、それを超えてみせる、という大それた 心意気を持って毎日書いている。 それぐらいの気持ちを持たないと気力が萎えるからだ。 そしてこれから書くことは、まさしくそんな私の思いあがりが、あな がち的外れではない事を証明しようとするものである。 今日(2月9日)発売の週刊新潮2月17日号に、私のメルマガに反応 を示したと思われる二つの記事を見つけた。 一つは河野雅治・駐露大使の菅民主党政権批判発言に関する記事である。 私が河野発言を取りあげたのは2月4日のメルマガ第77号であった。 河野大使の言動から目が離せない、と言ってメディアの奮起を促した。 最初に反応を示したのが日刊ゲンダイであった。 2月5日の日刊ゲンダイは、河野大使はまだ更迭されていなかった。それ どころか前原外相の訪露にも同行する。ここまで批判されても更迭でき ないとは菅民主党政権もなめられたものだ、などと書いていた。 そして週刊新潮の記事である。 「ケツをまくって民主批判を始めた駐露大使」というその記事は、河野 大使はルビコンを渡った、「河野大使は、民主党政権が短命で、自民党の 政権復帰の日は近いと考えて、批判へと舵を切ったのでしょう」(外務省 関係者)、所詮、国益を守る外務官僚の矜持などなかったのだろう、など と書いている。 もうひとつがホリエモン発言の記事である。 私は2月6日のメルマガ第81号で、ホリエモンが朝まで生テレビで、 「中国、北朝鮮は日本の脅威ではない。攻めてくるなら攻めさせればいい。 そんなことできる筈はない」と繰り返し強調していた事をとりあげ、 ホリエモンこそ本物の平和主義者ではないか、と、あえて挑発的に書いた。 これ対し、週刊新潮はつぎのように書いていた。 すなわち、その時「朝まで生テレビ」に出演してホリエモンと激論を 闘わせて金美齢氏が「世の中ナメてるよ」と吐き捨てるように言ったと 言葉を紹介し、また外交評論家の田久保忠衛氏の「万が一、被害を受けたら どうするのか。殴られても、誰かが助けにくるのを待っているんですか。 もう、こんな人をテレビに出しちゃいけません」という言葉を紹介していた。 そして最後に週刊新潮のその記事は「ホリエモンの超少数意見を悦んだの は誰だろうか」と結んでいる。 週刊新潮は金美齢氏や田久保忠衛氏らの意見が多数意見とでも言うの だろうか。 結構な事だ。こうしてどんどんと私が提起したテーマについてメディアが フォローし、そして追加情報を取材して書いてくれればいいのだ。 国民に教えてくれればいいのだ。 既存のメディアと競い合い、それを超えること目指して、今後も私は 書き続けていく。 了
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)