□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年1月8日発行 第11号 ■ =============================================================== 最高裁の不正義に真っ向から闘う生田暉雄元裁判官の勇気 =============================================================== 今年一番活躍して欲しい人は誰かと聞かれれば、私はためらいなく 生田暉雄元裁判官の名前を挙げる。 JR東労組主催の講演録を掲載した「セミナー」と題する季刊誌がある。 この中に掲載されている講演の中には、注目すべき講演があることを私は このメルマガでも書いてきた。 これから書く事のもその一つである。 郵送されてきたフォーラム第113号(2010年12月号)の中に 2010年9月22日の行われた政経フォーラム第244回の講演録が掲載 されていた。 その講演録を読んであらためてこの国の最高裁判所の罪深さを思い知った。 この国の不正義の元凶こそ、この国の最高裁判所であると思い知らされた。 講演者は元裁判官の生田暉雄弁護士である。 生田氏といえば、知っている人は、最高裁の裏金を追及し続けている人物 であると相場が決まっている。 しかし生田氏の最高裁批判の本当の目的は最高裁の裏金ではない。 最高裁とこの国の行政(政府や官僚組織)の仲間意識である。国家権力と 最高裁のもたれあいである。 あらゆる犯罪の確定は裁判で決まる。その行き着く先が最高裁判決である。 最高裁判決が下されればその後はない。 もし最高裁が不正義であればどうか。 最高裁がその人事権をほしいままにして全国の裁判官に判決の方向性を命令 しているとすればどうか。 最高裁がこの国を事実上支配しているということになる。 その最高裁を誰が監視しているというのか。 誰が最高裁の誤りを罰する事ができるのか。 その実態を、あらゆる弾圧にもめげず生田氏はその言動で糾弾する。 この国の最高裁判所は主権在民の民主主義に反している。我々は「遅れた 社会」に住まわされている。国民が主権を取り戻すには高裁を正していく しかない、と。 彼の存在は、体制側からすれば、この国の支配体制を根本的に覆す危険性を 秘めたものである。 あたかも外交で日米同盟の欺瞞を追及する者の存在と同様である。 あたかも官僚支配は徹底して排除しろと主張する者の存在と同様である。 あたかもこの国の大手メディアは権力の走狗に成り下がっていると批判 する者の存在と同様である。 だからこそ彼の言動は黙殺される。 警察の裏金を告発した仙波敏郎元愛媛県警巡査部長。 検察の裏金を告発した三井環元大阪高検公安部長。 彼らの名前は、それでも曲りなりに世の中に知られるようになった。 しかし最高裁の裏金を追及し、最高裁の政治介入を正面から糾弾する生田 暉雄元裁判官の名前はまったくと言っていいほどメディアに登場しない。 それだけ彼の最高裁批判はこの国の支配体制に大きな衝撃を与えていると いうことだ。 生田暉雄。その名前が大手メディアで登場するような日本にならなければ いけない。 その事が日本が変わるかどうかの試金石の一つであると私は思っている。 私がこのメルマガでいくら生田氏の事を紹介してもとても紹介しきれる ものではない。彼の講演の趣旨は伝わらない。 セミナー第113号は一部500円で頒布されている。以下に連絡先を 記しておくので興味ある方は是非買い求めて一読することをおすすめしたい。 東京都渋谷区代々木2-2-6 JR新宿ビル13階 JR東日本労働組合 セミナー編集委員会 電話03-3375-5043 了
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