□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2010年12月7日発行第244号 ■ =============================================================== 阿久根市の市長リコールと出直し選挙をどう評価すべきか =============================================================== いつも独断的に物事を決めつけて書いている私であるが、もちろん判断 できない事は多くある。 阿久根市の竹原市長をどう評価したらいいか、というのもその一つだ。 実は阿久根市長のリコールと出直し選挙について判断しかねるもう一つの 理由がある。 それは仙波敏郎元愛媛県巡査部長が専決処分で副市長となって竹原市長の 改革に協力したことだ。 私は警察の裏ガネを告発し、以来警察組織と闘ってきた仙波敏郎氏の勇気を 高く評価する一人だ。 個人的にも親しく付き合ってきた。 ところが仙波氏は、彼の手綱を引き締めていた朋友の死去にともない、その 言動が、たこの糸が切れたごとくになってきた危うさを私に感じさせてきた。 今度の阿久根市長の副市長就任もその一つだ。 彼を支えてきた人たちの反対にもかかわらず、彼は自らの判断を優先した。 その人たちから、天木さんからも直接意見をしてくれ、彼に意見が言えるの は天木さんしかいない、と言う依頼も受けた。 依頼を受けるまでもなく、私は仙波氏が阿久根市の副市長職を引き受けると いう報道が流された時、すぐに仙波氏に電話連絡して言葉を交わした。 私はその時、引き受けるなとは言わなかった。竹原市長が正しいのか、 反竹原市議会が悪いのか、判断ができなかったからだ。 私は仙波氏に伝えた。 どちらが正しいか自分の目で判断し身の処し方を決めて欲しい。最後の決め手 は市民がどう考えているかだ。市民のための施政ができるかだ。 今度の対応振りによって仙波氏の今後の人生が決まる。その覚悟を持って慎重 に対応してもらいたい。亡くなった朋友から褒められるような判断をして欲しい。 判断に迷う事があったらいつでも連絡して欲しい、と。 依頼、仙波氏からは何の連絡もない。 私は報道で伝えられる事しか情報を持ち合わせていない。 そして報道されることが常に正しいとは限らない事も知っている。 テレビで見る限り、反対派の連中はとても共感できる者たちとは思えない。 それにもかかわらず素直に仙波氏にエールを送る気にはなれない。 竹原市長の改革の方向は正しいとは思うが、彼の言動には納得できないところ が多いからだ。 竹原市長を変えてみせると言っていた仙波氏の言動が、今では完全に竹原寄り になっているように思えるからだ。 専決処分は違法で無効であると語った片山善博総務省を批判し、違法性の 判断は裁判所のすることだ、と発言した仙波氏に危うさを感じるからだ。 正確な情報を持たずに判断をすることの危険性を私は知っている。 私がこの問題について次に書くことがあるとしたら、その時は私が正しい情報 に基づいて確固とした判断が出来る時である。 読者の皆さんはどうお考えか 了
新しいコメントを追加