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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

菅政権は長続きすると断言する毎日新聞編集委員
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2010年12月1日発行第234号 ■       ===============================================================           菅政権は長続きすると断言する毎日新聞編集委員     ===============================================================  倉重篤郎(くらしげあつろう)という毎日新聞の政治記者がいる。正式な 肩書きは専門編集委員というらしい。  9月1日に行われた民主党代表選挙の時の共同記者会見において、橋本 五郎(読売)、星浩(朝日)などと並んで、小沢一郎に「政治と金」の質問を 執拗に浴びせたいた人物だ。  その倉重氏が、発売中の週刊エコノミスト12月7日号の「東奔政走」と いうコラムの中で、支持率急低下でも菅政権は長続きすると書いている。  その理由は次の五つである。  一つ目は、本人は辞める気がまったくない、体調も極めて壮健で好きな酒も 控える気配はない、首相の座は本人がその気になれば誰も辞めさせられない、 からだという。  二つ目は、民主党内部で権力闘争が起こる気配がない、小沢はどう強がり を見せても終わりだし、民主党内部で次を狙うものはいない、これでは政局は 起きようがない、からだという。  三つ目は、最大の同盟国である米国の支持があることだ、鳩山政権の時は 米国はやりにくそうであったが、菅首相になって米国の望む通りの政策を打ち 出している、TPPに積極姿勢を見せ、普天間は日米合意重視を繰り返し、 思いやり予算も減らさない、米国から見ると菅政権の点数は決して低くない、 からだという。  四つ目は、霞ヶ関の官僚が好意的になってきている、財務省は財政再建を 進める菅政権を支え、経済産業省はTPPを進める菅政権を支える、二つの 強力官庁が政権を支えれば政権は強い、からだという。  五つ目は、その政策の方向が正しいからだ、という。消費税引き上げや TPP推進という「時代のニーズに合った正しい旗」を掲げている限り、歴史 は菅政権を粗末に扱わない、からだという。  これ以上ないほどの菅政権礼賛だ。  それが当たっているかどうかは私はわからない。  しかし私が注目したのは三つ目の「米国は決して菅政権を低く評価して いない」という理由だ。  確かに菅首相は、あらゆる政策は中途半端でマニフェスト破りであるが、 対米従属だけはいままでのどの首相より徹底している。  重倉氏は最後に菅首相にこうエールを送っている。  小泉氏のように5年半政権維持するかどうかはともかく、とにかく頑張れと。  なるほど。米国は小泉首相の後継者を見つけたという事だ。  菅長期政権説が妙に頷ける。  私の菅首相批判のボルテージが上がる理由がやっとこれでわかった。                             了

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