□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2010年11月30日発行第232号 ■ =============================================================== 休暇の分散化はその後どうなったのか =============================================================== 11月26日の東京新聞が一段の小さな見出しで報じていた。 日本経団連の調査によれば、政府が検討している連休の分散化について、 「反対」と答えた人は40%で、「賛成」の24%を大きく上回ったと。 そういえば、「休暇の分散化」などという愚策が唐突に国土交通省から発表 されたことがあった。 何時ごろの事だっただろうと資料を調べてみたら今年の3月だった。 あの時、財界人など有識者を入れた検討会をつくって実施に向けてさらに準備 を進めると報じられた。 画面に映しだされる検討会のメンバーを見て当時の私は内心思ったものだ。 こんな考えを思いついたのは官僚と政治家である。それに協力する検討会の メンバーは財界人や有識者だ。 いずれも経済的に余裕のあるものたちばかりだ。 政治家や官僚に至っては税金で高額の手当てを食んでいる連中だ。 そういう連中に、休暇が取りたくてもとれないほど深夜まで働かされてる 人たちの現実はわからない。 休暇を楽しむお金が無い者たちの事はわからない。 こんなどうでもいい政策を実施する暇があれば年金問題を解決してみろ。 介護手当てを充実させてみろ、と。 誰がこんな馬鹿げたアイデアを考えついたのかと調べてまた驚いた。 休暇分散化ワーキングチームの座長は元社民党の辻元清美国交相副大臣(当時) だった。 そういえば辻元議員は、政権の中に入るとやりたいことができる事がわかった。 官僚の皆さんと仕事をするのが楽しい、前原大臣と仕事が続けられないのが 残念だ、などという趣旨の事を口走って、社民党を捨てた。 辻元議員はいま政治家として何をしているのだろうか。 北朝鮮の有事に際し、菅政権が日米同盟をここまで最優先しても何も語らない。 沖縄の普天間基地問題について姿が見えない。 了
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