□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2010年11月28日発行第227号 ■ =============================================================== 佐藤優氏と私の考え方の違い =============================================================== よく聞かれる事がある。佐藤優氏をどう評価するか、と。 私が外務省在職中には一度も仕事の上で交わったことはない。 それどころか彼の存在さえ知らなかった。 だから佐藤氏の評価は彼が外務省を去ってからの彼の論説を通じてする しかない。 その著書「国家の罠」で捜査の内実を明かし、国策捜査の語を流行らせた 功績は大きい。 彼の外務省批判は鋭く正鵠を得ている。 しかし中東問題については一貫してイスラエルを全面支持を表明し、モサド との緊密な関係を公然と認め、イスラエルと私たちは人間としての基本的 価値観を共有している、などと発言する佐藤氏と私はその立場が大きく異なる。 その佐藤氏が11月26日の東京新聞「本音のコラム」で、今回の北朝鮮 問題に関して次のように書いていたのを私は見つけた。 「・・・菅直人政権は、力の論理に対しては力で対抗する腹を固めるべきだ。 具体的には、政治主導で従来の内閣法制局解釈を変更し、日本が集団的自衛権 を持ち、それを行使することがあるという態度を表明することだ。これこそが 日米同盟の深化につながる・・・」 私の考えの対極にある考えである。 了
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