□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2010年11月6日発行第182号 ■ =============================================================== 米国の中間選挙が及ぼすパレスチナ問題の停滞 =============================================================== 私がパレスチナ問題の動きを途切れることなくフォローできるのは、 日本パレスチナ医療協会(Japan Palestine Medical Association-JPMA)と いう組織から毎週定期的に送られてくる無料メールマガジンーパレスチナ 最新情報―に負うところが多い。 かつてその協会主催の講演に呼ばれて以来のつながりである。 日本パレスチナ医療協会は希望する者には誰でも無料でそのメルマガを配信 したいとしているので、一人でも多くの読者にパレスチナ問題を知ってもらい たいと思い、その連絡先を以下に紹介させていただく。 ここに連絡すれば誰でも無料配信を受けられる事になっているという。 jpma@keb.biglobe.ne.jp 先日送られてきた「パレスチナ最新情報」11月4日号は、次のような解説 から始まっている。 ・・・アメリカの中間選挙では、民主党が大敗、共和党が下院を制し、上院 でも逆転寸前まで迫りました。アメリカ最強ともいわれるロビー団体AIPACは、 強固な親イスラエル議員が多数当選したことに満足するとの声明を出しました。 議会対策に苦労するだろうオバマ大統領にとって、中東政策でとり得る政策選択 の幅はいっそう小さくなるでしょう。彼が再選をめざすなら、国際法を無視して 入植地拡大政策を続けるイスラエルに圧力をかける余地など見つかりそうにあり ません・・・」 こういう情報を提供してくれる大手メディアは見当たらない。 日本の大手メディアが報じる中間選挙がらみの記事は、いずれも日米関係に かかわるものばかりだ。 その事を批判する気はない。 日本にとっての関心は弱体化したオバマ政権下の米国が今後どのような政策 を日本に要求してくるかが最大の関心事であるからだ。 しかし、米国の政策は、それがたとえ対日政策に直接関係するものでなくて も日本に多大の影響を与える。 いまや米国の最大の安全保障政策である「テロとの戦い」に協力し、日米 軍事同盟を「深化」させようとしている菅民主党政権にとっては、米国の中東 政策は極めて重要である。 その意味で日本パレスチナ医療協会が無料で配信してくれるこの「パレスチナ 最新情報」は極めて有益である。 この世の中には、大手メディアが提供する情報よりはるかに参考になる情報を ネット上で見つけることができる。 信頼できる有益なネット情報を見つけ読者の皆さんに共有することもこの メールマガジンの一つの役割である。 そう思って紹介させていただいた。 そのメールマガジンの最後にはこのような言葉がある。それもまさしく私が 日本パレスチナ医療協会の配信するメールマガジンを高く評価するところである。 ・・・今週は、日本の新聞からの引用記事がゼロでした。 パレスチナ=イスラエル直接交渉が止まり、多数の死傷者がでるほど大規模な 衝突もなかったということです。 こんな時こそ、当協会のメルマガがお役に立つのではないかと・・・ 了
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