10月29日発行メルマガ第168号の「TPPをどう考えるか」について 読者から次のような意見が寄せられたので紹介させていただく。 読者の意見により私のメールマガジンで提起した様々なテーマについて読者 相互間の認識が深まるとすれば、それも私のメールマガジンの一つの効用で あると思う。 以下引用 天木さんも気がついておられないようですね。経団連優遇政策です。 法人税の減税で出来た利益を海外の工場建設に廻し、生産した製品を無税で 国内に持ち込むのです。 人件費を浮かしても製品を国内に持ち込む場合に生じる関税が利益を減らす が、TPPによって無税になります。 海外の工場は、現地法人として立ち上げると現地での優遇処置も得られ多大な 利益を企業は得られます。 とここまでは企業の利益を説明しましたが、もう一つの問題とされている農業 問題はもっと大きな問題を孕んでいます。 今年、話題になったミツバチ問題を思い出してください。もし蜂蜜がTPPに より国内産業が崩壊した場合、農産物や自然に影響を及ぼします。国内の自然 のみならず生態系にも影響が起こる危険性を考えるべきです。 ここ数週間、熊が人里に下りてきていますが山に食物が少なくなったと言われ ていますがミツバチが減ってしまった事で影響しているかも知れません。 これはほんの一例に過ぎません、私の気がつかない問題がもっとあるでしょう。 例えば水田がなくなることで国土の治水に影響が及ぶのでは、とかです。 また先進国一の社会保障脆弱国である我が国は、ありとあらゆる分野でセーフ ティネットが整備されていません。小泉政権時に改正証取法を施行し国内企業は 海外資本への防御策として内部留保を増やし、経営者の身分保障の為報酬を増加 させ、株主優遇を増加する代わりに労働者の所得を削った。TPPに加入するには、 幅広い分野にまずはセーフティネットを引いてからであろう・・・ 引用終わり
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)