□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2010年9月27日発行 第113号 ■ =============================================================== 護憲政党の落日を悲しむ =============================================================== すべての既成政党を批判する私であるが、反権力、対米自立、平和外交、 判官びいきの私は、共産党、社民党に頑張ってもらいたいと思っている。 だから共産党と社民党がここまで弱体化したことを残念に思う。腹立たしさ さえ覚える。 なかでも、鳩山・小沢民主党であれ、菅民主党であれ、権力を持った民主党 政権におかまいないしに擦り寄る今の社民党には心底失望させられる。 福島党首を批判して社民党を飛び出した辻元議員は、権力を手放したくない、 次の選挙で勝てない、と公言して飛び出したのだからわかりやすい。 しかし、その辻元を支持し、福島党首を批判した連中が、飛び出すわけでも なく社民党の要職を占めて党再建を図ろうとしているのは笑止だ。 ここまで批判されてなお党首にとどまる福島にこころざしは感じられない。 9月21日の読売新聞は重野幹事長が16日の記者会見で菅民主党政権への 接近を図る発言をしたと報じた。 23日の読売は又市副党首を座長とするプロジェクトチームが取りまとめた 「社民党再建計画」をスクープした。それによれば政権復帰について早急に 協議すべきだと明記されているという。 そういえば今度の中国漁船衝突事件でも、ただ一人船長の釈放を歓迎し菅 民主党政権を擁護していた。 どう考えても社民党は終わっている。 それに比べて共産党はもはや唯一の護憲政党だ。 あれほど近寄ってきた共産党であったのに、共産党を批判したとたん私を 排除する。そんなどうしようもない共産党でも私は頑張ってもらいたいと思う。 ところがその共産党がやはり深刻な問題を抱えているという。 9月26日の各紙は、25日に開かれた共産党中央委員会の模様について報じ ていた。 それによると党の世代的承継を図りたくても若い世代が不足していて切実な 問題になっているという。 党員数40万人余のうち65歳以上が約4割も占めるという。 若者に支持されないような政党に未来はない。 護憲政党の落日をつくづく痛感する。誰が平和憲法を守るというのか。 了 おしらせ 日経ビジネスオンラインでは9月29日より、日本の新しい防衛政策を考え る特集が始まり、様々な有識者の「新防衛計画の大綱私案」が連載されます。 その第一回に私の意見が掲載されます。 関心のある読者の為に、日経ビジネスオンラインの案内を以下の通り紹介 しておきます。 記 日経ビジネスは雑誌とオンラインで成り立っています。 雑誌は定期購読制です。こちらからお申し込みいただけます。 http://business.nikkeibp.co.jp/nbs/nbo/base1/index.html?xadid=002 オンラインはこちらでお読みいただけます。 http://business.nikkeibp.co.jp/ 会員登録(無料)していただくことで、すべての記事をお読みいただけ ます。 http://business.nikkeibp.co.jp/info/reguser/ 〒108-8646 東京都港区白金1丁目17番3号 NBFプラチナタワー 日経BP社 日経ビジネス オンライン Tel:03-6811-8188 Fax:03-5421-9160 日経ビジネス オンライン:http://business.nikkeibp.co.jp/
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