□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2010年9月21日発行 第104号 ■ =============================================================== 外務委員会を開こうとしない菅民主党政権とそれを許すメディア =============================================================== 少し前の記事になるが9月17日の産経新聞に、中国漁船の衝突事件を めぐって野党各党が外務委員会の国会閉会中開催を要求しているにも かかわらず、民主党がこれに応じない状況が続いている、という記事があった。 これが事実ならとんでもない話だ。 しかもその理由がふるっている。 民主党が代表選挙やその後の人事で身動きがとれないからだという。 積極的に外務委員長の職を果たしていた鈴木宗男外務委員長が失職して、 委員長代行の小宮山泰子筆頭理事が開催の結論をださないままだという。 この記事が出てから今日で5日がたった。 その間日中関係は悪化の一途だ。 しかし中国漁船の衝突事故について国会で取り上げられたというニュース を聞かないから外務委員会は開かれ終いのままに違いない。 もし、日本政府が、そして日本のメディアが、目の前で繰り広げられている 日中関係の悪化を深刻に受け止めるのなら、今こそ外務委員会を開いて与野党 一致した対中外交を決める時ではないか。メディアはそれを政府に求めるべき ではないか。 このような民主党政権の無策を許す自民党も公明党も護憲政党も、一体何を しているのだろう。 注意して各紙に目を通してみたが産経新聞のほかには、この外務委員会不在の 状況を批判する記事は無い。 政局より政策をと皆がさけぶ。 国会審議の軽視は民主主義を踏みにじるものだとメディアは書く。 みんな嘘ばかりということだ。 了
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