□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2010年9月10日発行 第88号 ■ =============================================================== オスプレイ受け入れを語りだした岡田外相 ================================================================ メルマガで書いた事がその後次々と表面化して大きな問題となっていく。 そういう自負を持って私はメルマガのテーマを毎日必死になって探して書い ている。 9月9日の参院外交防衛委員会の閉会中審査において岡田外相がオスプレイ の沖縄配備の可能性にはじめて言及した事を知った。 10日の各紙がそれを報じている。 しかしその報じ方は各紙でまるで異なるところに私は注目した。 オスプレイの沖縄配備を認めるかどうかは極めて大きな問題である。 12日の沖縄市議会選挙、14日の民主党代表選挙を目前にして、大きな 政治問題にならなければおかしい大問題である。 オスプレイの在沖縄米軍配備計画は、既に米議会では明らかにされてきたのに、 日本政府は「正式な提案はない」と言及を避けてきた。 それが東京新聞のスクープで明らかになり、もはや逃げられない事がわかって、 さすがの岡田外相も参院の答弁で「国民に正直である」と受け入れ検討を認め ざるを得なくなったのだ。 こんな重要な国会答弁であるのに、それを報じる9月10日の大手新聞は いずれもベタ記事でやり過ごしている。 わずか産経新聞だけが二段の記事にしているが、オスプレイ配備を認める方向 で日米合意を急げと言わんばかりである。 国会質問をしたのが自衛官出身の「ヒゲの佐藤」こと佐藤正久参院議員である ところも、やらせじみている。 そんな中で東京新聞だけが鋭く問題提起し続けている。 9月10日の紙面でもこの岡田外相の国会答弁を大きく取り上げて追及している。 すなわち、米政府でさえもその危険性から一旦配備計画を中止したいわくつき のオスプレイをなぜ今再開するのか、沖縄住民の安全を最優先すると繰り返す 菅民主党政権の下でそんな事ができるのか、とあらためて問題提起しているのだ。 オスプレイ問題はもはや普天間問題の最大の問題となった。 そう書きつづける私のメルマガが正しい事が証明される日がくるだろうか。 菅・岡田民主党政権の対米従属振りを占う上でも、私はオスプレイ配備計画の 最終決着からから目を離さない。 了
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)