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2月21日、国会議員会館に自衛隊待遇改善についていくつかの問題提起を行い、陳情してきました。令和7年度の防衛省設置法改正案が提出され、審議が進められていくところです。そのため、防衛関係に熱心な国会議員の先生方にお伝えしなければならないことがたくさんありました。
もちろん、今回は自衛隊の問題点をまとめた拙著『こんなにひどい自衛隊生活』を議員の先生方にも読んでいただきたいと思い、お渡ししました。
さらに、防衛省側の立場を理解できる岡部元陸幕長との対談が掲載された『月刊Hanada』3月号もお渡ししました。現在、防衛省は改善に取り組んでいる最中であり、問題点を募集の際には言わずに人に入隊してもらいたいという立場です。一方で、私は、まだ改善されていない問題があるのならば、入隊後に中途退職する人が増えるだけだと考えています。だからこそ、問題点を明らかにし、全面的に世論に訴えることで、早急に給与を含めた待遇の改善を推し進め、納得の上で入隊していただきたいという立場を取っています。この対談では、そうした立ち位置の違いがはっきりと表れています。
この立ち位置の違いや論点の差を国会議員の先生方にご理解いただければ、自衛隊側がなぜ、国会議員による生活面の現状視察時にきれいな場所ばかり見せ、劣悪な老朽化した廠舎や外来宿舎を見せないのか、その疑問が明らかになるはずです。
そうしたお話をしてまいりました。
さて、それでは現在の国会で審議されている 「防衛省設置法等の一部を改正する法律案(令和7年2月 防衛省)」 についてご説明します。