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- こんにちわ。Foomi 読者の皆様 このところ、Xのスペースではドローンの話やイヤーマフの話など、装備品の話を頻繁にしていますが、今回は「排泄」についてのお話です。下世話なことだと言うなかれです。
- トイレは昔から、攻撃目標としての情報源でした。現代戦ではさらに「軍用犬」登用によって、部隊の位置情報漏洩の原因となるリスクが高まっています。
では、そのお話をどうぞ。
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- 【旧日本軍のトイレ事情と襲撃】
- 旧日本軍の陸軍の兵士は野営中にトイレの穴を掘って用をたした。当時のトイレの仕組みは暗渠(水で流す、いわば昔の水洗式)と、便槽を埋めた汲み取り式のどちらかだった。日本軍は便槽を埋めてた。アジア各国ではトイレ穴に土をかけていたが、日本では糞尿を肥料として使った文化があったため、土をかけなかったらしい。この土をかけなかったことで、敵に便槽が発見され、内容と便槽の個数から、どれくらいの人員数の部隊がいるか敵に悟られる原因ともなった。
- 災害派遣では自衛隊も携帯糧食ばかりになる。レトルト食品のばかりの食事では体調不良を起こし、疲労や見知らぬ赴任地での生活への緊張もあり、下痢をする人が増える。訓練前に排泄を済ませておく習慣づけされていても、戦場ではかなりの兵士が下痢や便秘等の体調不良を感じる。栄養状態不良だけでなく、衛生状態も悪いのだから致し方ない。
- 日本軍兵士が行軍すると、その行軍の跡にトイレ穴が列となって並んでいたという。それは、どこからきてどっちの方角に行こうとしているのか想像がつく。トイレ穴は行動記録を残していくようなものだった。
- さて、世界の先進国の軍隊では戦車は装甲車に冷暖房が付き、簡易トイレがつくようになった。さらに湯沸かし装備まであるものもあるという。この話をすると、日本では必ずm「そんなものは無駄遣いだ。装甲車や戦車にトイレ等いらない。外でやればいい。」といわれる。いまだに日本の軍人の排泄の認識はその程度なのだ。だから、前大戦と同様に部隊行動が排泄や体臭で察知されるリスクを回避することができない。