… … …(記事全文2,754文字)自衛隊員の退職年齢は56歳と早い。定年延長が続いて、なかなか定年退職できない上に、その期間に退職金や若年給付金が減額されており、退職後の再就職の必要性は上がっている。
自衛隊員の定年後の再就職でも高級幹部は防衛産業への天下りができる。幹部自衛官で事務作業や人と対処する渉外に慣れている人は、損害保険の渉外や営業職の再雇用が多い。ただ、多くの自衛隊員は再就職に使えるような国家資格の習得や事務作業を覚える機会が少ない。
事務作業特にパソコンを使う作業ができない場合は、警備員や運送業等の力仕事を斡旋されることが多い。
50代後半というと、お子さんが大学進学や結婚等のお金のかかる時期、自身も健康不安を感じる時期なので病院の通院等にもお金がかかる。この時期に一気に、年収が減ることは恐ろしいはずです。
定年退職後1年以内の自殺者は多い。私も知り合いの自衛隊員が退職後、半年で職場に馴染めないことを理由に自殺した。外の世界と内側の世界のギャップに高齢になってから、馴染めと言われても難しい。自衛隊内で装備品工場や事務職、施設管理等の軍属雇用をつくって自衛隊に関わる仕事で再雇用してはどうかと思う。