… … …(記事全文2,533文字)こんにちわ。小笠原理恵です。自衛隊の装備品の改善について情報があったのでお知らせします。能登半島地震で何度も問題点を指摘してきましたが、ちゃんと自衛隊に届いており、改善されるようです。
自衛隊の装備品の問題について、能登半島地震もあり様々な小さな物品についての問題点を指摘してきた。特に自衛隊の靴の問題と塹壕足問題はかなりの反響があった。
【陸上自衛隊の戦闘靴の更新】
陸上自衛隊については、かなりの改善が令和6年度から行われる。
陸上自衛隊の戦闘靴3型はゴアテックスという防水性能の高い靴が採用されている。釘などが靴底に刺さらないような効果も2型と比べて高く改善されている。ただ、これまでは損傷してもなかなか新品に変えてもらえなかった。線維が損傷した戦闘靴では、一度入り込んだ水が抜けにくい、乾きにくいという問題があった。自衛隊では靴が擦り切れても、穴が開いても、なかなか交換に応じてくれなかったのだ。
せっかくのゴアテックスでも穴が開いては防水はできない。
陸上自衛隊もこの件に関して隊員から損傷した装備品の交換等の要望を十分に対応できなかったと認めている。
こうした問題を改善するために令和6年度から予算が2.1倍に増え、更新要望数のほぼすべてが更新可能になったと自衛隊が内部資料で伝えている。
令和4年度までは修理不能品でも損傷の一部だけ修繕したり、破損個所だけを更新したりするような対処だったが、全てを更新できると言っている。宣言だけでなく、今後も実際に現場で交換ができているかどうかも見守りたい。さらに、防寒戦闘靴の定数を2足にかえたようだ。能登半島地震は寒冷地の真冬の災害派遣だった。ここでの派遣経験で防寒がいかに重要かを知ることができたのだろう。
(画像 防寒戦闘靴)