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高安カミユ(保守系コラムニスト)

高安カミユ

衆院選を振り返る:自民党、参政党、日本保守党の課題

保守系の高市総理のもとで自民は躍進したが、その裏で参政党と日本保守党で明暗が分かれた。2024年と2026年の比例得票数の変化を見れば分かる。

参政党:187万票→426万票
日本保守党:115万票→145万票

日本保守党も増えてはいるが微増におわり、議席を失った。
高市自民党政権による「自民党の保守層回帰」による離反は理由にはならない。
それは参政党も同じだからだ。
日本保守党の敗因として、地方組織の整備の遅れは言うまでもないが、高市批判を行ったかどうかが、参政党と日本保守党の一番の選挙戦の違いだった。
参政党は高市政権との共存・監視路線で保守票の一部を確保できた。
一方、日本保守党は高市批判を明確に行った。
というより、行わざるを得なかった。
元々の結党の理念が、「自民壊す」というスタンスが強く、左傾化した自民党批判が根底にある党としては、いきなり参政党のように共存・監視路線に移行することはできなかった。
本来、日本保守党は「左傾化した自民党」へのアンチテーゼとして存在意義を見出していた。しかし、高市政権という「保守の本流」が自民党内で復活した瞬間、彼らは自らの存在理由を否定するか、あるいは理想に近い政権を攻撃するという矛盾を強いられたのである。この「アイデンティティのジレンマ」こそが、保守層に「今は身内を撃っている場合ではない」という心理的ブレーキをかけさせ、票の伸び悩みへと繋がったと言える。
また、日本保守党は、解散表明時に「国民のことを完全に忘れた選挙」「個人的理由で選挙か」と高市首相の解散判断を強く批判し、選挙戦中も移民政策の対応が不十分だと批判した。
高市政権は、確かに移民問題に関しては、外国人受け入れの上限を設定したが、十分とは言えず、外国人労働者受入れの超反対論者である私にとっても、十分とは全く思えない内容だった。
しかし、高市政権の方針を総合して考えた場合、
・インテリジェンス機関の創設
・スパイ防止法制定
・原発再稼働推進
・インフレ対応型経済政策への移行
・外国人政策の厳格化
を掲げる高市政権は、外国人問題の対策が甘いというだけで切り捨てる事はできないほど、保守的でしっかりした政権だった。
そして、日本国民もそう感じた。
この高市政権を移民問題だけを批判することで、視野の狭い政党と、国民に受け止められた可能性は否めない。
もちろん私は、外国人労働者受入の超反対論者なので、日本保守党の『移民はもういらん』には賛同するが、一方で、高市政権の方針も大いに支持しており、上記の政策を否定してまで高市政権を潰すことは、日本にとってプラスではないと私は考えていたが、恐らく多くの日本の保守層も同じことを考えていたのではないか?
高市政権は完全と言うつもりはないが、高市政権を守ることは日本にプラスだと多くの日本国民が判断していたと思われる。
日本人は非常に賢いのである。
日本保守党が今後、躍進していくためには
・若者の支持を得ること
・若い候補者の擁立
・反自民の看板を取り下げ、反リベラルへの看板変更
が必要だ。
そうでないと、日本保守党は強力な一部の支持者だけは確保するが、議席は増えない政党となるだろう。
ある人が日本保守党は「右のれいわだ」と言ったが、本当に、このままでは、そうなってしまうと危惧している。
特定の支持層に強く刺さるワンイシュー(移民反対)に固執しすぎる姿は、かつての「れいわ新選組」が左派層に見せた動きと重なる。これを「先鋭化による孤立」と呼ぶべきだろう。国家運営は多角的な政策のパッケージであり、一つの正義に特化しすぎることは、広範な中間保守層から見れば「統治能力への不安」や「視野の狭さ」として映ってしまう。
熱狂的な信奉者を生む一方で、国民政党への脱皮を阻む高い壁となっているのが現状だ。


そして、下記では参政党と自民つの課題についてふれていく。
特に自民党には、課題が多い。
高市早苗という最後の切り札を使っての大勝利は、これが最後の打ち上げ花火になりかねない。



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