… … …(記事全文4,614文字)選挙は深夜にならないと情勢が固まらないので、今回は冬季オリンピックが開催中のイタリアについて話したい。ローマ帝国時代から続くイタリアの歴史の全てを、この記事だけで説明することは不可能だが、私なりの視点からイタリアを語ってみたい。まず、超大まかにイタリアの歴史を語ると、紀元前に誕生したローマ帝国は、地中海全域を支配する大帝国を築き、法や建築、キリスト教の礎を固めた。中世の分裂期を経て、14世紀にはフィレンツェを中心にルネサンスが花開き、レオナルド・ダ・ヴィンチらが人類の文化を劇的に進化させた。イタリアは都市国家であり、今もその雰囲気や影響は残っている。1861年の統一まで、各都市が独立した国として競い合ってきた歴史が、今も色濃く息づいている。イタリア語に「カンパニリズモ」という言葉がある。これは「自分の街の教会の鐘楼(カンパニーレ)が見える範囲が自分の国だ」という、強烈な地元愛を指す。だから、今もイタリア人はまず「イタリア人」である前に「フィレンツェ人」や「ナポリ人」であるという意識が非常に強い。また、都市国家が独自に発展したため、隣町に行くだけでパスタの形やワインの味が劇的に変わる。バルサミコ酢に関しては、モデナと、その隣町のレッジョ・エミリアの間で、どちらが正当なバルサミコ酢であるか、数百年争っている。モデナはジウジアーロ(有名デザイナー)が設計した丸い瓶と2段階熟成を、レッジョ・エミリアはチューリップ型の瓶と3段階のラベル評価を死守し、両者譲らない攻防が続いている。作り方も微妙に異なる。
イタリア人がこれほどまでに「地元の誇り」に執着するのはなぜか? その背景には、実は日本人が驚くほど共感できる歴史の深層が隠されています。 続きでは、高級ブランドの誕生秘話から、「天皇と教皇」という日伊の驚くべき共通点まで、他では読めない独自の視点で解き明かします。
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