… … …(記事全文2,905文字)江戸の冬の過ごし方~江戸の庶民は冬をどう過ごしたか?当時のヨーロッパとの比較も~
最近、だいぶ、寒くなってきた。
そんな寒い中で、江戸時代の暖房はどうなっていたかを話したくなった。
今回は、歴史モノをお届けしたい。
江戸時代の気温は、全体的に現代よりも低かったと言われているが、夏は現代と同じくらいには暑かったとも言われている。
ちょうど、小氷河期と言われる期間だったこともあり、冬は厳しかったと言われている。墨田川が凍った記録も何回かあり、一番信用できる記録としては、1833年(天保4年)1月の江戸時代後期の、『天保年間記』に「隅田川が凍り、人が渡った」との記述が複数ある。
ただ、この時の日本は全国的な大寒波で、琵琶湖や大阪の道頓堀川も凍った記録があり、特別なケースだった可能性もある。
他にも
・寛政3年(1791)正月:隅田川が全面結氷
・天保14年(1843):「日本橋の上を人が歩いて渡った」
という記録もある。
また、文化年間(1800年代初頭)、ある武士が朝の登城中に鼻水が凍り、髭に氷の棒が何本もできてしまい、城内で笑われたと喜多川守貞の『近世風俗志』に書かれている。
だから、江戸は寒かったという話は、まんざらではないだろう。
一方で、シーボルトは、江戸時代の体感温度は34.4度だったと記している。他にもシーボルトは、自身の著作『江戸参府紀行』で、『江戸の夏は非常に暑く、湿気も多い。私は毎日汗だくで、夜もなかなか眠れなかった』と記している。
また、シーボルトは江戸の黒い瓦屋根が熱をたくわえ、非常に熱くなっていたことも指摘しており、いわゆるヒートアイランド現象的なことも当時の江戸で発生していたようだ。幕末の江戸の町
以上を踏まえると、江戸の気候を明確に断定することは難しい面もあるが、冬においては、少なくとも現代よりは寒かったとは言えそうだ。
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