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トランプの失敗~トランプは1つだけミスを犯した~
世界各国にトランプは関税を課したが、土壇場になって相互関税を一時停止し、基本関税10%のみを全ての国に課す事に変更した。
これ自体は、成功だったと言える。
世界各国に一律10%ならば、迂回して輸出しても意味がなく、しぶしぶ容認せざるをえないからだ。
しかし、相互関税は各国により様々であり、そのため迂回輸出が発生する事になる。税関でも全商品チェックは不可能であり、チェックしたとしても、日本から来た商品に『日本製』と記載されていたら、それ以上は何もできない。どこまで日本で製造しているかどうかは現地調査でもしないかぎり判別不可能である。しかし、輸出業者にしても関税の差が10%程ならば、迂回する方が手間であり、余程高価な商品でないと迂回する方がコストアップとなる。だから、トランプとしては相手国が貿易障壁さえ撤廃してくれれば、国によって差はあるだろうが、10%台に納めるというのが目標だと推察する。
アメリカは世界最大の市場であり、世界中のどの企業も何が何でも販売したい国であるため、各国への関税が大体10%台で、国ごとの差も10%以内であれば、迂回輸出もそれほど発生する事は無く、トランプ関税は成功するはずだ。BMWやベンツが10%値上がったところで、購入者は大して減らないはずだ。また安物の輸入品であっても世界中に対して10%関税なら、競合他社との差は無い事になるため、大きな貿易破壊にはならないはずだ。
だから、ここまでは私はトランプ関税を割と評価的に見ていた。
しかしである。
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