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鳥集徹(ジャーナリスト)

鳥集徹

【コロナワクチンQ&A】こそ「偽・誤情報」だらけ ~厚生労働省をファクトチェックする~

コロナワクチンや治療薬・治療法などに関するSNS等の投稿に対して、政府が恣意的に「偽・誤情報」と決めつけたものを封殺しようと企てている「新型インフルエンザ等対策政府行動計画(案)」(2024年4月24日公開)が猛反発を招いている。パブリックコメントが募集され、5月7日18時の締切りまでに約19万件の意見が殺到したそうだ。

 

どうせ、ワクチン等に不都合な事実や批判的な意見を一方的に「偽・誤情報」と決めつけ、次のパンデミックに乗じて言論統制を試みようとするに決まっている。これまでも政府はワクチンに批判的な意見を「偽・誤情報」として否定してきたし、YouTuberに〝血税!〟で謝礼を払ってまで、ワクチンがあたかも安全で有効であり、「反ワクチン」がすべてトンデモであるかのような印象操作を行ってきた。

 

我々、最初からコロナワクチンの安全性・有効性に正当な疑義を呈してきた者からすると、「政府・厚労省こそ、偽・誤情報を垂れ流してきたやんけ!」とツッコミたくなる。国民の7~8割打てば集団免疫ができるかのような期待を煽っただけでなく、「アメリカではワクチンで死んだ人は1人もいない」だの「ワクチンで心筋炎になったとしても軽症でほどんと回復している」だのと言い放った河野太郎初代ワクチン担当大臣は、本当に酷かった。

 

また、厚生労働省は「新型コロナワクチン(mRNAワクチン) 注意が必要な誤情報」なる文書で、「ワクチンが直接的に不正性器出血(不正出血)や月経不順を起こすことはありません」としていたが、昨年12月に「一時的に月経不順等への僅かな影響があるとの報告もあります」とこそっと修正。接種から2年以上経って、一転して「偽・誤情報」だったことを認めた。コロナワクチンによって不正出血や月経不順が起こり得ることは、接種開始直後から多くの人によって指摘されていた。 厚労省が「偽・誤情報」を垂れ流し続けている間に、どれだけの女性が、生殖機能に影響があり得ることを知らずに接種してしまったことか。本当に許しがたいことだ。

 

そして、いまでも厚労省は、同省サイト内に設けられた「新型コロナワクチンQ&A」の中で、コロナワクチンがあたかも安全で有効であるかのような、都合のいい情報を垂れ流し続けている。そこで、「ワクチンの安全性と副反応」という項目の中で、とくに私が問題だと思った4つのQをファクトチェックし、私なりに回答を書き直してみた。それが「偽・誤情報」ではなく、論文や信頼できる情報源に基づいた回答であることを示すために、「参考文献」も付け加えた。厚労省と私の回答のどちらが「正しい」か、読者に判断していただきたい。

 

Q これまでに認められている副反応にはどのようなものがありますか。

 <厚労省の回答>

A 新型コロナワクチンの主な副反応として、注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み等がみられることがあります。稀な頻度でアナフィラキシー(急性のアレルギー反応)が発生します。現時点で重大な懸念は認められないとされています。

<ファクトチェック>

×厚労省の回答は「誤り」

<書き直しの回答>

A 世界中から全身に及ぶ重大な副作用が報告されています。「一般社団法人ワクチン問題研究会」の調査によると、報告された論文の数は3071報にも及びます(2023年末時点)。

もっとも多かったのが「血小板減少症」(557報)、2位が「頭痛」(455報)、3位が「心筋炎」(344報)、4位が「血小板減少症を伴う血栓症」(328報)、5位が「深部静脈血栓症」(241報)、6位が「ギランバレー・症候群」(143報)、「静脈洞血栓症」(143報)、8位が「アナフィラキシー」(140報)、9位が「リンパ節腫大」(132報)、10位が「血管炎」(129報)でした。

また、「全国有志医師の会」の調査によると、国内の医学会でも全身に及ぶ新型コロナワクチン後の副作用が多数報告されており、その中でもとくに多数の報告があったのが「IgA腎症」「バセドウ病」「帯状疱疹」「ANCA関連疾患」「筋炎」「リウマチ」でした。

「注射した部分の痛み」「疲労」「頭痛」「筋肉や関節の痛み」「アナフィラキシー」など短期的かつ一時的な副作用ばかりが強調されていますが、健康を大きく害する重大な懸念がありますので、注意が必要です。

(参照文献)小西菜普子他「COVID-19ワクチンの副作用:日本における学会発表と世界における論文報告の現状」臨床評価51巻3号2024)


Q ワクチン接種後に脇のリンパ節が腫れました。注意すべきことはありますか。

<厚労省の回答>

Aワクチン接種後に、接種した側の脇や首などのリンパ節が腫れることがありますが、時間の経過とともに自然に治ります。乳がん検診は、ワクチン接種前に受けるか、ワクチン接種後に受ける場合は、リンパ節が腫れている原因について誤った判定がなされないよう、検診医にワクチン接種を受けたことを伝えるとよいでしょう。

… … …(記事全文5,693文字)
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