… … …(記事全文5,562文字)PCR陽性だと帝王切開にする、分娩時にマスクをさせる、妊婦にコロナワクチンの接種を求めるなど、お産の現場では異常なことが起こっていた。それに対して、いつも通りのお産を貫いた産婦人科医が広島にいた。フジハラレディースクリニック理事長・院長の藤原紹生(ふじはら・つぐお)医師だ。なぜ、藤原医師はコロナ騒ぎに惑わされなかったのか。3回連続インタビューの2回目をお届けする。
鳥集 藤原さんは、そもそもどうしてコロナ騒ぎを疑うようになったのですか。
藤原 未知のウイルスが現れたら通常は、感染症学、ウイルス学、公衆衛生学などの専門家が喧々諤々議論してから、「これは新型です」と特定されるのではないでしょうか。ところが、そうした議論も経ずに、騒動の当初から「新型コロナウイルスです」と言われ始めたので、直観的に「特定されるのが早すぎないか」と思ったんです。でも、私はウイルス学の専門ではないので、「そんなものかな」と当初は思っていました。
ただ、新しいウイルスが流行っているとなったら、クリニックを預かっている立場として、患者さんや職員、自分の身も守らねばなりません。もし誰かが感染していたら休診にしなければならないなど、いろんな問題が出てきます。責任者としてまずは正しく情報を集めようと思い、様々な本や論文を読むなどして、自分で調べ始めたんです。
そのなかで、感染症・免疫学を専門とする徳島大学名誉教授の大橋眞先生が出ておられたYouTubeをたまたま見ました。そしたら、世の中がこんなに大騒ぎしているのに、大橋先生が「新型コロナウイルスは存在しないかもしれません」と話しておられたんです。どういうことだろうと思って、大橋先生が「新型コロナウイルスについて報告した世界初の論文だろう」と言っておられた「A new coronavirus associated with human respiratory disease in China」Nature. 2020 Mar;579(7798):265-269. doi: 10.1038/s41586-020-2008-3. Epub 2020 Feb 3.)を読んでみました。
鳥集 どんな内容ですか。
藤原 2019年の12月20日に肺炎の症状が出て、26日に武漢中央病院に入院した41歳の中国人男性の1例報告です。まず驚いたのが、12月26日に入院しているのに、この論文がNatureに提出されたのが、明けて20年の1月7日だったことです。早すぎないですか。
しかも、このたった一人の患者さんから採取された肺胞洗浄液から未知のウイルスが同定され、WHO(世界保健機関)が「新型コロナウイルス」と名付けたのです。さらに、それをもとにPCR検査のプライマー(ウイルスのRNAを補足する鋳型となる短いDNA)が設定されました。
しかし、ウイルスの特定に使ったのは肺実質ではなく肺胞洗浄液です。本当にそこに重症肺炎の原因菌やウイルスがあったとは限りません。捨てられた洗浄液の中に、本当の原因である菌やウイルスがあったかもしれない。しかも、新型コロナウイルスのものとされた塩基配列の中から、適当に選んだいくつかの部分に基づいてプライマーが設定されていました。
本当に、この塩基配列のものが重症肺炎の原因となったウイルスなのか。そこから適当に選ばれたプライマーで検査をして、陽性だったら「新型コロナウイルスに感染している」と言ってしまっていいのか。そういったことが科学者たちによって十分検証されないまま、PCR検査が全世界に広がって行われ始めたことに、とても違和感を覚えたのです。
また、ここが一番肝心なところなのですが、この世界初であろう新型コロナウイルス感染症の患者さんの体内から、新型コロナウイルスが分離同定、つまり検出されていないのです。ということは、このPCR検査が陽性であっても、新型コロナの有無を見ている訳ではなくて、この患者さんの遺伝子の一部と合致したかどうかを見ているだけ、ということになってしまいます。
鳥集 なるほど。
藤原 元からシナリオがあって、PCR検査を悪用して、ワクチン接種に持って行きたかったのではないか。その背景には検査利権やワクチンの利権がある。そんなふうに考えるに至りました。
鳥集 当初から、このコロナ騒ぎは仕組まれた「プランデミック」だという声がありました。藤原さんもそれを疑ったということですね。
藤原 そうです。新型コロナウイルスは実は存在しないのではないか。存在していたとしても、少なくとも騒ぐようなものではないと思っていました。なぜなら2020年の段階で、WHOが「新型コロナウイルスの致死率は0.6%」と発表していたからです。この数字は、季節型のインフルエンザ並み、もしくはそれ以下の数字です。
また、京都大学特定教授だった上久保靖彦先生(現・千葉県がんセンター発がん制御研究部部長)が、ご自身の研究グループのデータをきちんと示され、今回のコロナウイルスは、まず弱毒型のS型、K型が発生し、その後強毒型の武漢G型、欧米G型が発生。日本には、それらが順番に国内に入ってきたため集団免疫が形成されやすく、重症化しにくかったと発信しておられました。
鳥集 現実にコロナワクチンの接種が始まる前の2020年頃までは、日本など東アジアの国々は欧米諸国などに比べ、陽性者数も死亡者数も圧倒的に少なかったですよね。早くから、「無暗に恐れる必要はない」と気づいた人も少なくありませんでした。
X(ツイッター)では言えない本音
鳥集徹(ジャーナリスト)