特別配信
79年前ヒロシマ原爆投下 被爆二世の私の原点
今日は8月6日
79年前の今日、広島市の猿楽町付近で原子爆弾が投下されました。世界中の皆さんがよく知る原爆ドームのある付近一体は当時は猿楽町(さるがくちょう)という地名でした。
私の母の自宅は原爆ドームからわずか100メートルも離れていない場所にあったので、ここまで説明すれば皆さんも想像がつくと思いますが私の母の自宅の頭上は原爆の落下地点です。爆心地の中の爆心地点でした。そして女学生だった母たちはクラスメートとともに被爆。
爆風で一瞬にして人間の肉体が「影」と化して消えてしまうほど79年前でも核の威力は猛烈な殺傷能力があったということです。
こうやって母の兄弟姉妹や親族は一瞬にして亡くなり、また生き残った母たちは原爆手帳持ちの被爆者となりました。原爆投下の数日後に突然、空からまるで「墨汁」のような雨にかぶってしまった母たちは(黒い雨)イヤというほどの放射能を浴びてしまいました。
物心ついた私が見た薄い紫色の母の原爆手帳には猿楽町で被爆と記載されていました。その母から生まれた私のような者を日本国では被爆二世といい、二世までの者には国の負担で毎年、がんセンターでの検診が保証されています。
私の生まれ落ちたルーツは私の原点そのものであり、広島で受けたさまざまな「平和教育」と題して「洗脳」された反日思想、日教組に揉まれた教職員時代の全てが私の現在のジャーナリズムを形成しています。
では、私は憲法改正を否定し、第9条に「自衛隊」の明記に反対するのか?
「自衛隊」の存在を否定するのか?
岸田内閣が言うところの「核廃絶」に賛同するのか?
全てのクエスチョンに「否」というのが私の応えです。被爆遺族だからこそ、その本質を実感した者だからこそ、確固たるイデオロギーがあります。私のジャーナリズムを文字で表すとしたら以下の言葉です。
恒久平和 平和と一致 そこに愛はあるのか
これからもこのテーマを原点としてジャーナリストとしての取り組みを進めていきたいと思っています。 合掌
私の実家から見た元安川(原爆投下時に多くの遺体が浮き焼け焦がれた人たちがこの川にとび込んだ)
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中嶌佑佳(ジャーナリスト・政治系YouTuber)