… … …(記事全文3,949文字)◆クルド人は難民なのか
埼玉県川口市には約4千人のクルド人がいておもに解体業に従事しています。彼らは不法滞在者なので住民票も健康保険証もありません。免許証も持っていないので無免許で運転し、事故を起こすこともあります。不法滞在者なのになぜ強制送還されないのか。「自分たちは難民だ」「母国に帰ると迫害されたり、投獄されたりする」と主張するからです。しかし彼らはトルコ国籍でトルコのパスポートを持ち、飛行機に乗って日本に来ました。トルコは日本の友好国で、トルコ人には3カ月間、日本に滞在できる短期ビザが発行されます。
ビザが切れると「迫害が怖くて国に帰れない」と言って多くのクルド人が難民申請をします。しかし、これまでに難民として認められたクルド人は一人しかいません。事実上、難民として認定されることはないと分かっていて申請を繰りかえします。次の申請を待つ間(仮放免中)は強制送還されないと分かっているからです。去年1月、仮放免中のクルド人、ハスギュル・アッバスがSNSを通じて知り合った女子中学生をレイプするという事件を起こしました。しかし大抵の外国人は犯罪をおかしても不起訴で終わります。釈放されて、また同じことを繰り返す者もいます。
去年11月24日、産経新聞が一面トップで「クルド人❛出稼ぎ❜断定」というスクープを放ちました。2004年、法務省入国管理局の職員がトルコ南部の3つの村を現地調査しました。当時、難民認定を求めるクルド人の訴訟が相次いだので生活実態の調査が必要と判断したそうです。その結果、彼らは難民ではなく出稼ぎ目的で日本へ来ることが分かりました。しかし20年前のこの調査の結果は日本弁護士連合会の「強制送還は外国人に対する差別だ、人権侵害だぁ~」という妨害によって闇に葬られました。日弁連は日本人の人権よりも外国人の人権を守ることに熱心です。