… … …(記事全文6,694文字)トランプ政権の関税政策が世界を揺さぶっている。日本でもどうやって対処しようかという議論がメディアでも盛んにおこなわれている。
私は、中東の、それもトルコやシリアの専門家として、1期目のトランプ政権が中東に何をしたか、トルコはそれとどう渡り合ったかを見てきた。
日本に課される関税をどうするかは、その分野の専門家にまかせるが、言うべきことを言えとか、貿易協定に違反するとか、そういう説教はトランプには通じない。
もう一つトランプに通じないのは、「違う角度からみると、ほら、こういうことも見える。だから一方的な関税ではうまくいかないと思うのだが・・・」と角度を変えて交渉しようとする態度である。
彼は、ごく狭い筋書きで関税こそアメリカ復興のカギだと信じているので、それと違う筋書きで事態を眺めてみようなどと提案しても、一切、通じない。
こういう賢さはトランプにとって敵である。
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