… … …(記事全文4,742文字)これは大きな論点だが、だれも語らない。
パレスチナ問題の本質を論じるときに宗教は関係ないということだろう。
だから、反植民地主義や反帝国主義の立場からパレスチナ問題を論じる人たちは、今でもそうだが、イスラムには言及しない。
それを批判しようというのではない。論理として完結するので、それはそれで良いと思う。
しかし、ガザの人びとの多くはムスリムである。
ハマスというのも、「イスラム抵抗運動」の意味の単語の頭文字をとっているから、イスラム教徒の政治運動である。
ガザの戦争に関して、パレスチナ問題に関して、イスラムの視座は要らないのだろうか。
私は、この点にずっと疑問を抱いてきた。
私自身はムスリムではないから、イスラム護教論的にパレスチナ問題を論じようとは思わない。
しかし、イスラムのロジックから見た時、イスラエルの行動の何が、なぜ、許されないのか―それを知らぬままで良いとは思わない。
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