… … …(記事全文2,922文字)■宗教と暴力の関係
ここ何年かのあいだに、宗教と暴力の問題は日本の内外で大きな問題となった。
2021年に、アメリカやNATO軍がアフガニスタンから撤退した時には、タリバンの暴力性が大きな議論となった。
そして2023年から今に至るまで、ガザのハマスの暴力が最大の議論となっている。
だがこの二つの事件のあいだには、欧米諸国での扱いに大きな違いがみられる。
タリバンは「イスラムの問題」として扱われたが、ハマスは単にテロ集団と扱われている点である。
ハマスは「イスラム抵抗運動」が本名だから、当然、イスラムを掲げる武装組織である。
だが、ガザでの戦争は、欧米諸国でも日本でも、イスラムの暴力の問題として正面から非難されることはむしろ少なかった。
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