… … …(記事全文8,453文字)参院選の投票日まで、あと5日。各陣営は今日を含めて残り4日に勝負を賭ける。伝えられるところによると、自民党は全国に32ある1人区で苦戦しており、非改選を含めて過半数を取れるかは微妙だという。中でも鶴保庸介参院議員の「運のいいことに能登で地震があった」との発言が政党支持率の低下を招いている。もし過半数割れになれば、党内で石破茂首相の責任論が浮上し、政権交代の可能性も現実味を帯びてくる。
ただし、現在の野党は立憲民主党や国民民主党をはじめ全体として足並みはそろわない。各党が目指す政策や見ている方向もばらばらだ。
日本維新と立憲民主党が目指す国家観は大きく異なるし、日本保守党と参政党は思想信条が似ていても他の野党とは相容れない部分が多い。仮に政権交代が可能な政治状況になったとしても、いまの野党で一本化は無理だろう。どこかが音頭を取って連立を呼びかけたとしても、すべての野党がうなずくことはない。もし政権交代が起こるとすれば、現在の自公政権に国民民主党など一部野党が加わった新たな連立政権の枠組みだろう。いまのところ、自公国か自公国維の可能性が高い。
2009年8月の衆院選で自民党は歴史的な大敗を喫し、このとき民主党政権が誕生した。当時は民主党という巨大な野党が存在したから自公に取って代わることができた。仮にこれから政権交代が起こるにしても、小ぶりの野党ばかりが勢ぞろいする現在、民主党が政権を奪取したような状況は無理だろう。
野党の中でも日本維新の会はどうか。今回の参院選で維新は選挙区15人、比例区13人の計28人を擁立した。維新代表の吉村洋文(大阪府知事)は昨年12月、同党は改選が5議席であることから目標を6議席以上としていた。だが、維新内部から「少なすぎる」と批判を浴びたことで、いまは全員当選を目指している。だが、各メディアの情勢分析では、全員当選はかなり難しい。当選の可能性が高いのは大阪選挙区に立候補した2人か、京都選挙区の1人くらいだ。6人の当選どころか、最悪の場合、当選者は2、3人もありうる。賞味期限が切れかけている維新は現在、瀬戸際に立たされている。

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