… … …(記事全文3,696文字)●再稼働で平静に年を越せない
今年も残すところ10日ちょっととなった。だが、平静な気分で年を越し、新しい年を迎えることはできない諸々の問題がある。とりわけ、東京電力柏崎刈羽原発6、7号機の再稼働問題については、切実であり悩ましい。早くも、「来年1月20日を軸に再稼働」なる見出しが地元紙の1面に踊っている。
●今日の出来事報道になってしまった
地元紙からして、柏崎刈羽原発の再稼働へのプロセスを時系列で追っていく。この報道姿勢には大きな疑問を感じる。地元紙がそうなのだから、全国紙は推して知るべしだろう。
「福島第一原発事故を起こした東京電力にとって、事故後初の再稼働」や「柏崎刈羽原発は現在全7基が停止している」などと報道している。これが重要な情報とは到底思えない。
●花角知事のダラダラ姿勢に振り回された
鈴木直道北海道知事は10日の道議会で、北海道電力泊原発3号機の再稼働に同意すると表明した。道民の意思を全く確認することのない鈴木知事の独断即決であった。この同意プロセスには大きな問題がある。対照的に、花角英世新潟県知事は、長期にわたってダラダラ、ズルズルと自身の姿勢を表明することなく、絶好のタイミングを見計らって、ただ時間の経過を待っていたという面で、こちらもあくどい。結局、自身の判断について、新潟県議会に「信を問う」と多くが予想しない手法に打って出た。
地元メディアも花角手法に振り回された感がある。新潟日報が独自で県内アンケートを実施するなどしていたが、「県議会に委ねる手法がとても民主的とは言えない」という主張に乏しい。中には「県知事決断までの○カ月を振り返る」といった番組を放送するローカルテレビもある。メディアは、決まってしまったことに異論をぶつけてもしょうがない、と「提灯持ち」に徹するのだろう。最後の最後まで抗うことをしない。嘆かわしい限りだ。
