… … …(記事全文3,385文字)●気象変動と気候変動
当地の昨年(2024年)12月の天候不順は著しいものだった。晴天が望めないのは分かり切っている。だが、私の記録では太陽が顔を出したのはわずか1日で、その他はほとんどが雨だった。雪も後半になって降ったもののすぐに雨により融けて根雪になることはなかった。降雨量について正式な発表はないが、おそらく通算で1000ミリメートルを超えているのは間違いない。明らかに異常である。2022年12月、全国的に報道された20キロメートルにも及ぶ国道8号でのクルマの立ち往生が3日にわたって続くというドカ雪に見舞われたのは記憶に新しい。2023年12月は一転して雪が少なく傾向は2024年12月に類似していた。
年が明けても降雪・積雪その後、雨で融雪を繰り返している。一方で、山間部では昨年から大雪が降っており毎日のようにメディアに取り上げられている。道路の除雪は雪国なりに備えがしっかりしているのに比較して、屋根に積もった雪かきは追いつかない。高齢化が影響していることもある。家の崩壊につながるので素早く雪下ろしをしなければならない。テレビのインタビューに応じた雪かきをする高齢者が「銭にならない肉体労働だよ」と吐き捨てるように語っていたのが印象的である。
大雪の原因の一つとして日本海の海水温度が高いことが挙げられている。海面から上昇する水蒸気が多くなり、山間部だけではなく、沿岸の平野部も大雪になるという。青森県が例年にない大雪になっているのは、青森県近海の海水温度がとりわけ高いことによると気象予報士は解説している。この3連休も日本海側で「警報級の大雪」とテレビは報じている。中にはこの話題だけで30分以上費やしている番組もある。雪道のクルマの走行の留意点や装備品など当地では当然のことを伝えるのは、やはり首都圏向けの放送だと納得する。
日本海側でも場所によって違いがあるようだ。「スキー場だけ降ってくれたらいいのに」。昔からよく口にした言葉だ。今年はどうもその傾向にある。ちなみに一昨日の天気予報は「大雨・嵐時々雪」一体どんな天気なのか首を捻ってしまった。私は、積雪があっても30センチメートル程度で、その後すぐに雨が降ると高を括っている。すなわち、自然による融雪に期待し「銭にならない肉体労働」はしないことにしている。
何が言いたいかというと、この異常気象についてCO2等による地球温暖化が原因であることを否定する気候変動懐疑論者がいる。しかし、「CO2を含むすべての温室効果ガスが地球温暖化をもたらす」というのがIPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change)が示す世界の標準であり、危機的な状況にあるのだ。「気候変動」と「気象変動」を混同してはならない。
CO2排出を減らしたからといって、すぐに効果が表れる訳ではない。しかし、地球の将来を考えて可及的速やかに行なわなければならないことは言うまでもない。ただし、それは原発の最大限活用ではない。その観点から、最近の経済産業省のCMがいただけない。再生可能エネルギーと原発を同列にすなわちセットにして語っているからだ。昔のように「ベストミックス」という言葉を使わないだけである。ミスリードにも程があり、危機感を覚える。