… … …(記事全文5,064文字)●通算5度目のライヴ
先週、森下寿一(愛称:森下“Bookie”寿一)氏のライヴが催された。場所は、私の幼なじみの同級生小林知明氏が住職を務める真言宗豊山派「金泉寺」(こんせんじ)の本堂である。今回が通算5度目となる。Bookieさんは、基本的にキーボードを奏でながらオリジナル曲を中心に歌う。たまに、ギターの弾き語りも披露する。この日も、Bookeさんの時に力強く、時に優しい歌声そして素晴らしいキーボードの音が本堂をこだまし、聴衆を魅了した。
寺の本堂で宗像志功の屏風をバックに歌うというミスマッチが何とも乙なものなのだ。このスタイルは初回から踏襲されている。本堂であるから、それほど多くの人数は収容できないのでミニライヴとも言ってもいいが、田舎の寺への集客には毎度苦労する。引っ込み思案の人が多いという土地柄もある。それとBookieさんの知名度が今一つ(ごめんなさい)であることも要因だ。そんな中、フライヤを作成したり、ソーシャルメディアで拡散したりして宣伝はしているのだが。
*昨年のフライヤ
●森下“Bookie”寿一とは
Bookieさんは、知る人ぞ知る名うてのサポートミュージシャンで、その経歴は華々しいものがある。最近は、ソロ活動を中心に近畿・東海・関東・新潟など精力的にライヴハウスツアーを行っている。プロフィールは以下のとおりである。
・キーボード、ギター、ヴォーカル、作詞/作曲、編曲、プロデュースなど
・1960年4月13日 静岡県浜松市生まれ
・1991年「HOT KUMA」結成、「TOKAI BEATERS」他様々なバンドに参加
・1997年「The Parrots」でイギリス公演 アメリカ、タイでも演奏
・サポートしたミュージシャン
松村雄基、ふとがね金太、PANTA、頭脳警察、中条きよし、風間杜夫、八反安未果、森ひろこ、グッチ裕三、上田芳暁、三原綱木、デイヴ平尾、ジョー山中、鈴木ヒロミツ、三幸太朗、加橋かつみ、西口久美子、Al Jardin(Beach Boys)、Stevie Heger 他多数
・主要曲
「七つの夏」
「Cancer」
「Freedom」
「慈しむ人」
「Circle」(TOKAI BEATERS)
「Give Me Love」(HOT KUMA)
「手紙」(金泉寺限定)
Bookieさんと住職そして私はほぼ同世代であり、聴いてきた音楽や好みのミューシャンがシンクロすることが多い。もともとクラシックピアノから始めたbookieさんは音楽理論にも精通しているが、根幹はROCKであることは私たちと共通している。また、聴衆からの突然のリクエストにも応じて、サラリと歌ってのけるのには恐れ入る。やはり、Billy JoelやCarole King、Elton Johnなどのピアノ曲のリクエストが多い。
蓮池透の正論/曲論
蓮池透(元東京電力原子力エンジニア)