… … …(記事全文1,698文字)欺瞞その二:「核の傘」という消えた幻影
【3行まとめ】
・「核廃絶」を唱えながら米国の先制不使用宣言に猛反対した外務省の二枚舌は、国家の欺瞞そのものである。
・敵国が米本土への核攻撃能力を持った現代、ニューヨークを犠牲にして東京を守る「核の傘」は実質的に消失した。
・発射権限を他国に握らせた「核シェアリング」も主権なき空論。自前の抑止力を議論する勇気を持て。
前回、我が国の安全保障を縛る第一の欺瞞として「非核三原則」の嘘を暴きました。本日は、より根深く、私たちの生存に直結する第二の欺瞞について論じます。それは、多くの日本人が安全保障の「最後の砦」と信じて疑わない「核の傘」という幻想です。
日本政府は、唯一の被爆国として「核廃絶の先頭に立つ」と国際社会にアピールし続けています。しかし、その一方で米国の核抑止力、いわゆる「核の傘」に全面的に依存しています。これを「ジレンマ」と呼ぶ人がいますが、それは違います。これは明白な「欺瞞」です。
この欺瞞が露呈した象徴的な出来事がありました。2016年、任期末のオバマ大統領が、自身のレガシーとして「核兵器の先制不使用(No First Use)」を宣言しようと検討した際のことです。

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