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山岡鉄秀の対外情報戦で勝ち抜けろ!

山岡鉄秀(情報戦略アナリスト)

山岡鉄秀

安倍さん亡き今こそ考える憲法改正-緊急事態条項って何だ?

ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00194/2022080115000097626 //////////////////////////////////////////////////////////////// 山岡鉄秀の対外情報戦で勝ち抜けろ! https://foomii.com/00194 //////////////////////////////////////////////////////////////// 前回、平成30年に出された自民党の憲法9条改憲案は、自衛隊明記の一点だけを目指すいわゆる加憲案で、公明党忖度案そのものでしかないと指摘しました。日本国の主権、日本国民の生命と財産の保全が掛かっている問題で、なぜ公明党創価学会に忖度しなくてはならないのでしょうか?馬鹿げた話です。 実は自民党は平成24年4月27日付で日本国憲法改正草案を提出しています。それを見ると、9条は第2項を削除し、第9条の2として国防軍の保持を明記しています。つまり、自民党は少しでも前に進みたいと考えて妥協し、公明党に忖度した結果自ら大きく後退していたのです。 憲法9条改正があまりにも大変なので、改憲派が考えたもう一つのアプローチがあります。それが、緊急事態条項の創設から始めるという発想です。なぜ緊急事態条項なのか?それは国民にとって分かりやすいと考えられるからです。 最近の例として、新型コロナウィルスへの対応があります。諸外国では都市ロックダウンを含めた強力な対策が講じられましたが、日本では緊急事態宣言を発布しても、蔓延防止等重点措置を適用しても、全てお願いベースで法的な強制力はありませんでした。 それでも日本人の8割は自主的に従いますし、法的強制力はなくても社会的同調圧力がありますから、結果としては大差ないのですが、将来もっと強力なウィルスが蔓延した場合に対応できるのか?という疑問が呈されています。 この問題点には当初、私も理解を示していたのですが、途中から雲行きが変わってしまいました。カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、イギリスなど、自由民主主義を標榜する先進国で、人権侵害としか言いようがないとんでもない私権制限が行われてしまったのです。極端な行動制限のみならず、ワクチンの接種を強要し、打たないことを選択した人々は徹底的に差別されました。オーストラリアのビクトリア州のダニエル・アンドリューズ州首相は、「今のパンデミックは未接種者のパンデミックだ」と吐き捨てるように言い放ち、ワクチン接種を拒否する労働者を徹底的に弾圧しました。
… … …(記事全文4,323文字)
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