Foomii(フーミー)

日本復活・明日への羅針盤

山岡鉄秀(情報戦略アナリスト)

山岡鉄秀

香港を見殺しにすれば日本は必ず滅びる理由

ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00194/2020052515000066803 //////////////////////////////////////////////////////////////// 山岡鉄秀の対外情報戦で勝ち抜けろ! https://foomii.com/00194 //////////////////////////////////////////////////////////////// 香港を訪れる機会があったのは、今からもう20年近くも前だったでしょうか?現地の人々には本当に親切にしてもらいました。何しろ、シンガポールほどではないにせよ、英語が通じるし、アジア人的親近感もあります。夜の10時を過ぎて、道が沢山の人出で混雑し、レストランや商店が活気にあふれているのが驚きでした。短い滞在でしたが、心に残る思い出です。 あの人たちは今、どうしているのだろう?そんな思いが急に心をよぎりました。香港の民主的な運営を担保していた一国二制度が終焉を迎えるのが確実になったというニュースが報じられたからです。 武漢肺炎騒ぎで延期され、5月下旬になって開催されている中国における国会機能である「全国人民代表大会」(全人代)で、香港に国家分裂行為などを禁じる国家安全法を導入する議案が審議・可決される見通しとなったとのことです。 これは、実質的に香港の「一国二制度」を終焉させるものと考えられます。これまで辛うじて認められてきた表現や集会の自由が大幅に制限されるようになるのは間違いないでしょう。 この、国家安全法が施行されてしまえば、デモや集会で香港独立を主張すれば国家分裂を扇動する罪で逮捕されかねません。また、デモや集会に参加しなくても、出版やネットなどを通じて共産党を批判したり、民主化を要求したりすれば、政権転覆を画策する罪となり、外国の政治家と面会したり、海外で香港の民主主義への支援を求める講演をしたりしたら、外国勢力による干渉を招いたとみなされる可能性が高いとのこと。 さらに、法案は「中央政府の国家安全当局が必要に応じて香港に出先機関を設置する」と定めているそうで、外国からの干渉には反発しながら、自らは香港の行政に徹底的に介入する意図がありありです。
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